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震災から4年。復興支援活動を続ける「億超えトレーダー」

震災から4年。億超えトレーダーの意外な活動とは?

宮城県 石巻市

 今年3月11日で、東日本大震災から丸4年がたつ。震災直後は何らかの寄付をした人も多かったと思うが、時がたつにつれ徐々に関心が薄れていってしまうのも事実。そんななか、億超えトレーダーのくぼっち(@kubotat)こと窪田剛氏らが「東北を、日本を、花火で、元気に。」をコンセプトに、東北の太平洋沿岸で一斉に花火を打ち上げるプロジェクト「LIGHT UP NIPPON」を継続して実施している。 「もともとは現在代表を務める高田佳岳氏が発起人となり、震災の直後から『東日本大震災の追悼と、大きな被害を受けた地域の復興を祈り、花火を打ち上げよう』と、10人くらいで『LIGHT UP NIPPON』プロジェクトをスタートさせました。2011年から毎年8月11日に、東北の太平洋沿岸の複数地域で花火を打ち上げる活動を行っています。ほかにも、東北の応援、支援するイベントや出展を東京を中心に各地で行っています」(窪田剛氏) ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=812781  このLIGHT UP NIPPONプロジェクトは、個人の募金やネットでの告知のほか、グッズや支援商品の購入代、応援店舗での飲食代の一部によって支えられている。また、このプロジェクトに賛同してくれた協賛企業からの協力も大きい。協力いただいた寄付金のほぼすべてが花火費として使われ、活動費は自腹で行っているという。 「2014年は岩手県の野田村、宮古市田老地区、大槌町、釜石市唐丹、大船渡市三陸町越喜来、陸前前田市竹駒の6地域、宮城県の気仙沼市鹿折、南三陸町歌津地区、石巻市雄勝町大須、亘理町の4地域、福島県の会津美里町、いわき市久之浜の2地域と、特別開催として北海道札幌市の計13エリアで、約2万発の花火を一斉に打ち上げました。今年は4月18~19日に代々木公園でアースデイ東京に参加したり、7月3~5日に東京ミッドタウンでイベントを開催して活動を知ってもらうきっかけづくりも行います。そして、8月11日に引き続き花火を打ち上げる予定です。現地で打ち上げる花火は、USTREAMなどでも中継し、ネットで見ることもできます」(窪田氏)  このプロジェクトには主に東北以外に住んでいる人たちが寄付をしてくれているそうだが、残念ながら年々、寄付金額は減っているという。 「比較的大きな町では徐々に立ち直り、地元だけの力でお祭りや花火大会を開催できるところも出てきて、『寄付金はもう大丈夫ですよ』といっていただけたりもします。しかし、現地に行くと、東北地方の本当の復興はまだまだ道半ばです。みなさんや企業の方のご協力を今も必要としています。最終的には、東北地方のすべての市町村から『もうLIGHT UP NIPPONはいらないよ』と言われるようになりたいですね。それが本当の復興といえる日だと信じています」(窪田氏)
震災から4年。億超えトレーダーの意外な活動とは?

宮城県南三陸町

 窪田氏はLIGHT UP NIPPONプロジェクトのほか、ネパールに学校つくったり、モンゴルの孤児院をサポートしたりとさまざまな活動を展開している。今年で東日本大震災から4年――。カネの亡者のように見られがちな億超えトレーダーだが、今も継続して慈善活動や震災復興活動に力を入れている人たちがいる。どんなことでもいい、3.11を前に今一度、自分で何かできることはないか見つめ直すきっかけとしたい。 <取材・文/横山 薫(日刊SPA!)>
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