ネットの嘘ニュースに騙される人々の実態調査――信じる前に情報収集するは何%?
改ざんされた写真や嘘情報などが拡散され、時には国際・政治問題にまで発展するフェイクニュース。それを信じてしまう人たちは、普段どのようにニュースに触れているのだろうか? ニュースへの姿勢について100人にアンケート調査をしてみた。
Q1 あなたは信じる前に情報収集するタイプですか? 信じた後に情報収集するタイプですか?
……信じる前に情報収集 65人/信じた後に情報収集 35人
いずれにしろ、情報収集のソースが間違っていれば同じことであるが、フェイクニュースに対する姿勢を知るための質問。「信じる前に情報収集」の65%に対し「信じた後に情報収集」が35%というのはやや多いような気も……。
編集部ベースでの追加調査では信じた後に嘘であることがわかった場合、10人中8人が意見を変えることができると答えたが、そうなるのがそもそも難しいという問題がある。
Q2 同じインターネット上の情報でも、何がより真実に近いと思いますか?
……メディア 57人/メディア以外 43人
ニュースがやや優勢だが、見解がほぼ二分された。既存メディアへの信頼感が薄れているというよりは、SNSなどの属人的な情報への信頼度が高まっているのかもしれない。
フェイクニュースが個人ブログから多く発せられることを鑑みると、釣られる人は今後も減らないことを示唆しているのかもしれない。
メディアを信じるという人は「すぐに情報が入るから」(40歳・会社員)という利便性のほか、「調べてから報道していると思うから」「メディアも信頼できないがSNSのほうがもっと怪しいから」(39歳・主婦)など。SNS派は、「メディアは情報操作しているから」(42歳・無職)、「偏向報道しているから」(44歳・自営業)と、SNS情報への信頼度が高いというよりは、大多数が「既存媒体憎し」の姿勢だった。
「選択肢が2つしないから片方を選んだが、どちらも信用していない」(25歳・無職)という意見もあった。それなら、何を信じるのか……。
Q3 あなたが一つの情報を強く信じる際、どのような感情をきっかけにすることが多いですか?
……期待や喜びなどポジティブな感情 22人/不安や恐れ、嫌悪などネガティブな感情 36人/感情はない 42人
特定のニュースを信じる際に、どのような情動が関係しているかは人それぞれだが、この調査では快・不快のほかに「無感情」という人も一定の割合で存在した。フェイクニュースに接した際、何らかの情動が生じれば、検証行動に繋がりやすいが、特に何も感じないまま鵜呑みにするのは危うさを感じる。いちいち一喜一憂していられないのもわかるが……。
―フェイクニュースに騙される人の特徴 ―
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