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Zoomで「安倍やめろ」デモをやってみた

 新型コロナウィルス感染拡大による外出自粛中が継続中の昨今。そんななか、リモートでできることを検証する第2弾、今回はさらなる限界に挑戦してみた!
リモートの限界に挑戦!

人通りのない国会議事堂前に、藤倉氏とリモートデモ隊の声が響き渡る

コロナ対策に不満!「安倍やめろ」リモートデモに密着

●用意したもの Zoom(有料版) iPad デモ用衣装 拡声器 ※Zoomではリモートデモ用ルームを作成。衣装は有志が制作。デモの様子はツイキャスでも配信した =====  対応が後手に回った上に、打ち出される経済対策に安倍政権への国民の不満は募る一方だ。だが、緊急事態宣言下での「3密」を意識してかデモらしいデモは激減中だ。ならば、リモートでのデモはできないものか。  そこで、常日頃からさまざまなデモや抗議を行っている団体の代表・藤倉善郎氏に相談。藤倉氏が国会前を一人で行進し、ほかの参加者はオンライン会議サービスZoomを使って遠隔参加するリモートデモを敢行してもらった。 「外出自粛要請にともなう生活費などの補償を政府に求める」  これをデモの目的としてリモートデモ参加をSNSなどでまずは知人に呼びかける。すると、コロナ関連で仕事や表現の場を失った音楽、演劇などの関係者ら10人が集まった。  だが、準備段階で直接会議するわけにもいかない。そこでSNSで参加者のグループをつくり、Zoomの接続テストや、現地で読み上げる声明文を作成することに。 「主義・主張が若干異なる参加者同士も日頃から対面で政治談議をしていれば、スタンスの違いを乗り越えられるんですが、オンラインだとより苦労しますね」(藤倉氏)  さらに、たとえ一人とはいえデモをするのだから警察への道路使用許可も申請しなければならない。藤倉氏が交渉の電話をかける。 「行進するのが一人だけなら都条例が定める“集団行進及び集団示威運動“ではないので、車道の使用は許可できない。歩道なら届け出は必要ないので、歩道でやっていただけますか」(受話器越しの担当警察官)
リモートの限界に挑戦!

「こんなデモ初めてですよ(笑)」などと終始、藤倉氏を生温い目で見守っていた警察の面々。その顔は明らかにニヤけていた

 まるで「そんなものはデモではない」と言わんばかりの扱い! にもかかわらず警察は、日時や行進ルートを事前に連絡するよう求めてきた。国会議事堂、首相官邸、衆参議員会館、自民党本部をめぐるルートを告げると、それぞれの建物前の決まった場所だけで抗議活動をするように言われる。無届けでいいと言っておきながら、注文が細かいが、これで正規の手順は問題ないはずだ。
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首相官邸前で、Zoom越しのシュプレヒコール!
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