更新日:2015年09月16日 16:16
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不倫SNSアシュレイ・マディソンの情報流出で被害を受けた男たち「口説き文句がネットに晒されて恥ずかしい」

 既婚者向けSNSのアシュレイ・マディソンが先月24日、インパクト・チームと名乗る謎のハッカー集団からハッキング攻撃を受け、3700万人の会員情報が流出した事件は、多くの不貞男性たちを震撼とさせた。  事実、同サイトの拠点であるカナダでは、流出による恐喝被害を受け自殺者も出るほどの混乱ぶりだが、実はこの騒動、SPA!編集部も決して他人事ではない。「出会いの穴場」などを探る特集記事を担当した編集者はもちろん、潜入取材を試みた外部ライター陣も軒並み、アシュレイ・マディソンに登録していたからだ。 「事件以降、僕のメールに一日50件近い迷惑メールが送られてくるようになりました。英文のメールばかりですが、翻訳サイトにかけて確認したところ、どれも指定のURLをクリックさせるフィッシング詐欺的なものばかり。女性からのメールで『My favorite Bike』とあって、あなたに見せたいから画像をクリックしろとか書かれている。もちろん、端から全削除してますが、内心、気が気でありません」(鹿野健太さん 仮名・36歳/フリーライター)
情報流出事件後、大量の迷惑メールが毎日届くようになった

情報流出事件後、大量の迷惑メールが毎日届くようになった

 鹿野さんが必要以上に警戒する理由は、別の出会い系サイトで女性とコンタクトを取って接触。会った当日に「実は取材で……」と打ち明けた途端、鹿野さんの実名、顔写真、電話番号、メールアドレス、メールの文面などが、その女性のSNS上で晒されたからだという。 「『こんなキモい文章送ってきたやつがいたから晒します。SPA!のライターだって……ププッ』とか書いてあって……。正直、一週間ほど寝込みましたよ。出会いサイトに登録する人たちは、粘着的な人が多い。それは、このアシュレイの情報流出が起きてから、Twitter上で『アシュレイ・マディソン自己紹介bot』なるアカウントで、自己紹介の内容が晒されていることからもわかります」 (男 港区 1983)普段見せれない自分、まだ自分でも気づいていない新しい自分をお互いの刺激で開発することに興奮しちゃだろうな。 (男 港区 1973)恋と言われたら、愛に行くよ! こんにちは。 僕は、中長期的にお付き合いできる彼女を一人だけ探しています。 (男 大田区 1983)おれにあった瞬間にときめきます。 (男 千代田区 1971)シティホテルに籠もってデートしたい 抱き締め合うのが好きです。よく「肌質が好き」と言われるので、不快にはさせないと思います(笑) (男 つくば市 1964)3P希望。女性2人組待っています。 3P希望です。女性2人組待っています。 (男 江東区 1975)ありがとう!数多くの男性の中から、私を見つけてくれてうれしいです。日々の生活に追われて、あっという間に時間が過ぎていくなかで、人生に刺激と新たな楽しみを見つけたいと思って入会してみました。俺のもとに、飛び込んできて。。よろしくお願いします!  上記にあげたのは一例だが、「アシュレイ・マディソン自己紹介bot」をのぞくと、「いい年したオッサンがよくこんなこと書くな」と、読むだけで赤面してしまうような自己紹介の文面が並ぶ。「幸い、自分の自己紹介はまだ晒されてませんが……」と鹿野さんは語るが、一日30件近い自己紹介文がツイートされる状況から、「いつ自分のが来るか、毎日チェックしているだけで疲れます」と表情は暗い。そして、小誌ライター陣の中には、このbotではっきりと文面が晒されている人間がいる。
アシュレイ・マディソン自己紹介bot

アシュレイ・マディソン自己紹介bot

「どの文面が僕かって? 恥ずかしいから死んでも教えません! 去年、乃木坂46の松村沙友理と不倫交際していた編集者が、デート中の会話を週刊文春にすっぱ抜かれたことがあるじゃないですか。〈『物知りな人好き?』『うん、めっちゃ好き』『でも知識は意味がない、インターネットがあるから。体系化された知識に意味はあるけど断片的な知識には意味がない。大事なのは知恵なんだよ』〉(『週刊文春』14年10月15日号)って例のあれです。口説き文句とか、鼻息荒くしているときの男の言葉や文章って、卒倒するほど恥ずかしいんですよ。『まだ残ってるかな?』とたまに覗くんですけど、見るたびに所構わず、『グゥワーッ』って絶叫してしまいます」(深原旭さん 仮名・33歳/フリーライター)  同サイトでは、ポイントを購入する際にクレジットカードの登録をすることもあるが、二人とも「速攻で解約しました」と金銭的な被害には遭っていないという。しかし、「ネット上に晒されて、好奇な視線で見られるかもしれないという精神的な恐怖のほうがダメージは大きい」と口を揃えていた。 〈取材・文/日刊SPA!取材班〉
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