第83回

2年9月13日「第1回!」

・集英社『週刊少年ジャンプ』編集部に。第1回『ジャンプデジタルマンガ賞』の審査をお手伝いしている。少年マンガ最大手が遂にデジタル漫画作家のサーチに乗り出したコトの大きさをわかる人はわかるべきだ。

・もちろんその先にはいろいろな仕掛けが考えられているわけだ。特に第1回は大きなチャンスである。後々まで必ず語られるわけだし、しかもまだそんなに激戦じゃないはずだし。

・締切まで後1カ月ちょっとある。今から始めても十分間に合うと思う。漫画書いててパソコン持ってるような人が近くにいたら、教えてあげて下さい。

02年9月17日「ウェッブの使い方」

・この欄でも何度か紹介したマンガ家の木ノ花さくや先生は、『エンカウンター~遭遇~』という作品について、本編をメジャー誌(『コミックバンチ』)で週刊連載しながら、関連情報、周辺情報についてはご自身のウェッブ上で公開している。ネット時代のクリエーターならではの方法論だ。

・『エンカウンター』はUFO、超能力など未解明現象の謎をストーリーに取り込んだ作品だ。木ノ花先生はそのリアリズム追求のために積極的に取材を続けていて、ウェッブにはその顛末をレポートしているコーナーがある。

・今日はその取材に便乗して、あの矢追純一さんに会いに。UFOをはじめとする様々な不思議現象の話は非常に興味深く、あっという間に3時間が過ぎた。しまいには矢追さんが超能力者になっていることも判明した!……詳細は木ノ花先生のウェッブにそのうち載ると思います。


02年9月18日「秋葉原の力」

・北朝鮮問題について。みんなが浮かれていたバブル期において、実は、日本は戦時下にあったということだ。戦死者がいたのだ。我々はぼんやりとしていたが、向こう側はその気だった。

・相手がそれをはっきりと認めて謝罪してきたのは、安全保証の視点から見ると意義深いことだ。少なくとも、今後こうした不幸が再発することは、意識的に防ぐことができるようになった。許す許さないは別として、これはある意味での終戦と言える。

・そして、ここに至る交渉を成立させた最大の材料は、一瞬とはいえ相手国の代表の実子を手中に収めることができたからに違いない。さらにその彼が「戦時下」にも関わらず日本に来てしまった理由を考えると、日本に「秋葉原」があったことなのだ。ある意味でアキバが日本を救ったのだ。太陽政策というのは、こういうことを言うのだと思う(これは冗談ではなく本気で書いていることだ)。

02年9月19日「拉致も偽装も亡命も」

・彼らは、普段、ノホホンと遊んでるだけで高額の収入を確保している。もちろん、血税の一部から。これは「もし何かあったらものすごい勢いで働くこと」を前提として許されているステイタスなのである。

・変化のない時代がずーっと続いていたおかげで、その「暇」が普通になってしまった。ところが今その「何か」が、久々に起こり始めている。いよいよ能力を発揮して、これまで遊んでたぶんまで仕事しなければならないはずだ。ところが彼らはそれをひどく嫌がる。なんとか暇のままで、何もせずにただいばってるだけで大金をもらっていたいのだ。だからまるで幼児のように目と耳を覆ってしゃがみ込む。その「何か」をなかったことにして、やり過ごそうとする。

2004.11.20 |  第81回~

PROFILE

渡辺浩弐
渡辺浩弐
作家。小説のほかマンガ、アニメ、ゲームの原作を手がける。著作に『アンドロメディア』『プラトニックチェーン』『iKILL(ィキル)』等。ゲーム制作会社GTV代表取締役。早稲田大学講師。