第328回

9月15日「最前線で会う」

・講談社BOXファンクラブ「KOBO」総会。音羽の講談社の本社ビル最上階に、読者を招待する形。作家がしゃべりまくるイベントだ。

・こういう場では事前に「例の件と例の件はオフレコで」みたいに言われることが常なのだけど、今日は「この機会にがんがん言っちゃいましょう」というノリだった。普通だったらマスコミ相手にまず流すようなニュースを、読者に最初に発表する場となった。ブログ時代の今、この形の方が正しいと思える。

・全てのコンテンツメーカーは現在の情報ネットワークに対応してパブリシティーの方法を見直さなければいけない。これは若い社員が率先してやる仕事だ。一例だが、ゲームタイトルのリリース情報の解禁時期について必要以上にナーバスになっているメーカーがある。これはゲーム業界創生期の特殊な事情で作られた仕組みが形骸化して残ったものだ。

・さてこの場でリークされた情報。海外版リリースそして海外からの作家起用と、国際化していくファウスト。そしてパンドラ「ほか」新雑誌のこと。そこでスタートする島本理生さん佐藤友哉さんの夫婦合作小説、阿部真大さんの論説。それから清涼院流水さんのJDC新作。滝本竜彦さんの久々の小説単行本。清涼院流水さんに清涼飲料水を開発してもらう話。島本理生さんにスコーンを開発してもらう話。ファウストのジャニーズ式戦略。など、など。

9月20日「最前線を見る」

・東京ゲームショウ。まずテクモブースのステージでリア・ディゾンさんのお姿を拝見。この存在はやはり人間ではなく空から舞い降りた天使なのではないかと思える。ゲーム(DS版『NINJA GAIDEN Dragon Sword』)のプレイも完璧。きちんと練習してきたんだろうなあ。
・その他、リポートや考察は、次回。

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PROFILE

渡辺浩弐
渡辺浩弐
作家。小説のほかマンガ、アニメ、ゲームの原作を手がける。著作に『アンドロメディア』『プラトニックチェーン』『iKILL(ィキル)』等。ゲーム制作会社GTV代表取締役。早稲田大学講師。