第329回

9月21日「東京ゲームショウ2007」

・今回のゲームショウでは、ゲームを取り巻くインフラが安定期に入ったことを強く感じた。ハードウェアについても、通信環境についても、しばらくは大きな変化はないはずだ。こういう時期にソフトはぐんと面白くなる。

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・基調講演は、SCEの平井社長。ネットワークとHD環境と携帯端末を連結するソニーのPS3戦略は、ソニーが投げ出しさえしなければ実を結ぶと僕は思う。

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・DSの女性マーケット向けにも本格的に商品展開を図っているコナミ。『どこでもヨガ』や『どこでもピラティス』を実演。

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・PS3対応のカードゲーム『アイ・オブ・ジャッジメント』盤面に置かれたカードをカメラで読み取り、モンスターや戦士を画面内に現出させる。

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・多人数同時プレイのスクロールアクションゲーム『リトル・ビッグ・プラネット』(PS3)。人形になって小さな世界の物理法則をリアルに体感する。

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・テクモはネットゲームにも注力していて、ポータル『Lievo』の運営をスタートしている。韓国と台湾のオンラインゲームメーカーを招聘、両社の社長が講演していた。

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・ソフトバンクブースでは韓国男性アイドルグループ「SS501」のミニステージ。この周囲だけ客層が変わっていた。ソフトバンクはネクソンと共同でSS501のゲームを配信する。

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・スクウェア・エニックスのDS対応電子出版シリーズ『DS:Style』はバーカウンターのイメージでブース設営。「読書」する感じで遊んでもらおうというわけだ。

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・FFシリーズはキャラクターの魅力でフ女子層を掴むことに成功。ゲーム購買層の男女比もここ数年で激変しているんじゃないだろうか。

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・NTTドコモは『直感ゲーム』を大フィーチャー。ケータイのカメラを活用し、本体を動かして遊ぶシステムが秀逸すぎて、ゲームの内容はまだ追いついていない。

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・ミドルウェアに強いカナダのメーカーが、今回はゲームタイトルを出展していた。体感ゴルフゲーム。

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・NTTアイティーは、ケータイのカメラで特定の物体を撮影することによって特定のサイトに繋がるシステム「マジックファインダー」を発表。プラトニックチェーンだね。

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・コミケで1万個も売れてしまったこの商品はここでも大人気。

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・レベルファイブは人気作品の続編『レイトン教授と悪魔の箱』とサッカーゲーム『イナズマイレブン』のDS体験版を配布。ブース周辺は一時パニックとなった。

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・XBOX360はタイトル数でのアドバンテージで勝負をかけるべく、『HALO3』を皮切りに年末までに70本もの新作をリリース予定。

PROFILE

渡辺浩弐
渡辺浩弐
作家。小説のほかマンガ、アニメ、ゲームの原作を手がける。著作に『アンドロメディア』『プラトニックチェーン』『iKILL(ィキル)』等。ゲーム制作会社GTV代表取締役。早稲田大学講師。