「低所得にとどまる人」の共通点
著書に『「稼げる男」と「稼げない男」の習慣』などがある人事戦略コンサルタントの松本利明氏は、低所得者の第一条件として、「そもそも利益が薄い業種や会社にいる」ことを挙げる。
「介護職、タクシー運転手、外食サービスなどが代表ですが、そもそも大きな利益の出にくい業態の会社では、給与水準が低い上、上がりにくいのが現状。また、中小企業ほど上のポジションが詰まっていて、出世も期待できない。ベンチャーだと思っていたらただの零細企業に入社していたという人ほど、ありがちなパターンです」
年齢が若いうちに脱出すればいいが、こうした業界にいる人は「好きなことを仕事にしている」ことが多いため、辞めるという考えに至りにくいのだとか。
「純粋にその仕事が好きで店長にまでなったけど、気づいたら40代。しかも替えの利く人間のまま。同じ調理職でも、高級寿司店で長年職人をやっていれば独立のチャンスも引き抜きの可能性もありますが、大手チェーン店などのオペレーションの中で、特段技術の要らない業務をしていた人は昇給も転職も厳しい。事務職も、法律や経理、人事などの専門職でなければ、将来ロボットやAIに取って代わられて、給与削減どころか失職のリスクさえあります」
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