グーグルvsアップルvsメルセデス?「次世代自動車」めぐる最新事情

軽自動車から乗用車まで、最近のクルマには自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)が搭載され、新車購入時の大きなポイントの1つになっております。こうした自動ブレーキなどを含むプリクラッシュセーフティシステムは、世界各国で義務化が進んでおりますが、その先を見据えたクルマの開発は、ここまで進んでおりました

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Mercedes-Benz F015西村直人=文 Text by Nishimura Naoto

◆乗用車から大型トラックまで手放し運転できるクルマに乗ってみた!

 Google driverless carやApple Carなど、自律自動運転の分野では、異業種から相次いで実験車両が発表されているのは、ご存じのとおり。では、ドライバー要らずの運転環境はもうすぐなのだろうか?

 異業種参入もあるなかで、1886年に世界初の自動車(3輪車)を発明したメルセデス・ベンツは、次の100年に向けた自動車の姿として、自律自動運転システムを搭載した実験車両F015 Luxury in Motionを、今年1月にラスベガスで発表。

 ヌメッとした銀色のアルミボディと26インチの大径タイヤ(日産GT-Rですら20インチ)の組み合わせは、いかにも近未来的だ。車内は独立した4座席仕様で、前席を180度動かして、後席と対面させることもできる。

Mercedes-Benz F015

<Mercedes-Benz F015>車体前後のLEDが青く光っている時は自律自動運転が行われている状態。メルセデス・ベンツの市販車にも搭載されるステレオカメラで歩行者を認識すると、緑色のレーザーで横断歩道を照射し横断を促す

 F015は、トヨタのMIRAIと同じく、燃料電池で発電しながら走ることを想定した超エコカーのため、エンジンを搭載しておらずモーターで走る。自律自動運転車両なので、試乗したといっても同乗試乗だったが、まるで原寸大のラジコンカーに乗り込んだかのような不思議な感覚だった。もちろんアクセル、ブレーキ、ハンドルもあるので、自分で運転することも可能だ。

 車内は、ドアの内張部分に張り巡らされた液晶タッチパネルが特徴で、車載GPS&Wi-Fiで、SNSやハンズフリー通話などが楽しめる。2020年頃には、このF015が搭載する自律自動機能のうち、自動駐車機能などが実用化されるようだ。

 ところで、こうした自律自動運転はアメリカが本場。最近も独ダイムラー社のグループ企業で、アメリカに本社のある商用車メーカーのフレートライナーから、自律自動運転システムを搭載した大型トラックInspiration Truckが発表されたばかり。

 これは、世界で初めて自律自動運転車両として正式にナンバープレート(赤の専用ナンバー)を交付された大型トラックで、ネバダ州でのみ自律自動走行が許されている。

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Freightliner Trucks Inspiration Truck

<Freightliner Trucks Inspiration Truck>今回の試乗では自律自動運転が解除される10秒前から音とモニター表示によるカウントダウンが始まり、3秒前からはモニター全体が赤く光りドライバーによる運転操作継続が求められた

 とはいえF015と違い、Inspiration Truckは基本的にドライバーが運転し、高速道路でスイッチを押すことでアクセル、ブレーキ、ハンドルの操作が自律的に行われるというもの。

 こちらにも試乗してみたが、時速55マイル(88km)での自律自動運転は、路面の凹凸や風の影響を受けると若干フラつくものの、車両総重量42トンの大型トラックが、ドライバーの運転操作なしに普通に走る様は圧巻の一言だ。

 高速道路の降り口に近づくと、数秒後に自律自動運転が解除されることを、音とモニター表示でドライバーに伝えてくるので、自律自動運転が解除されるタイミングに合わせてハンドルに手を添えてアクセルを踏めば、そのまま運転操作を継続することができる。

⇒『クルマ業界の覇権争いのカギはトラックにあり!?』に続く http://nikkan-spa.jp/863595

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