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“意識高い系老人”の財布を狙う悪質商法…演歌CDデビューで200万円、料理教室に60万円も

カラオケ 一方、将来への不安の裏返しとして、老人は今を楽しく生きようと趣味に没頭して多額の自己投資をすることもある。演歌CDはその代表格で、キメ顔でCDジャケットに収まる当人は、レコーディングから始まって歌詞カード制作やCDのプレスまで含めれば、かれこれ200万円をつぎ込んでいるという。町村吾郎さん(仮名・73歳)は、照れくさそうに経緯を説明してくれた。 「行きつけのスナックの昼カラで熱唱してたらさ、ママが『あんたプロ並みだから大会に出てみなよ』っておだてやがるんだよ。いざカラオケ大会に出たらいい線まで残っちゃってさ、そしたら帰りがけに『その魅力的なノドをCDにしませんか』なんて誘われちゃったわけ。ちょうど昼カラ友達がCDデビューしていて、『あいつより俺のほうがうまい』と思ってた矢先だったから、タイミングも重なったんだよな」  町村さんが言う「CDデビュー」とは、もちろん自主制作CDのことだ。大泉逸郎の大ヒット作「孫」も、当初は自主制作だったと鼻息荒く語り、町村さんは目を輝かせる。カラオケ大会のエントリー料は4万円と破格だが、この費用をポンと出す資力があり、なおかつ自分の歌唱力に自信がある者なら、高額なCD制作への抵抗は少ないのだろう。  このように、自分の琴線に触れるものに出会ったら迷わず財布のヒモを緩めるのが、意識高い系老人の特徴だ。植松美弥子さん(仮名・35歳)は、69歳になる姑の散財に不満たらたらだ。 「調理実習1回と講義2日間で15万円もする料理教室に行ってきたって聞いたときは心臓が止まりそうでした。しかも10日間の調理実習で60万円のコースにも申し込もうとしてたので、夫と一緒に必死で止めたんです」  お姑さんの生まれは作法に厳しい田舎の旧家。日本文化の継承に危機感を持っていたのか、「江戸城大奥が伝えてきた和食の基本を学ぶ」という謳い文句が、ツボにはまってしまったらしい。 ― PCデポより悪質な[老人商法]の呆れた中身 ―
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