更新日:2017年02月17日 21:15
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変革を先延ばしにする日本企業の体質があらわに…日本に「国際会計基準」が適用されていない理由

 その後、’11年にオリンパス事件が発生。再びIFRSによって会計を透明化する必要性に注目が集まった。しかし、政権交代などの余波でIFRSの適用についてはまたも二転三転。なんと、実は今も統一できていないんだとか。
磯山友幸氏

磯山友幸氏

「現在は、日本基準、アメリカ基準、国際基準、日本が考える国際基準の4種類のうち、どれを使ってもいいことになっています。国内企業同士すらきちんと比較できない、いびつな状態なんです」  変革を先延ばしにする日本企業の体質があらわになった形だ。しかしコーポレートガバナンスや、日本型の長時間労働の改善など、グローバル化の波はもはや次の課題を日本企業に突きつけている。IFRSの問題は、その前哨戦にすぎなかったと言えるだろう。 ●結果 組織の仕組みや労働意識へと課題はさらに山積み 【磯山友幸氏】 経済ジャーナリスト。日経新聞で証券部次長・海外支局長、日経ビジネスで副編集長などを歴任した後、独立。著書に『国際会計基準戦争完結編』(日経BP社)など ― あの[20XX問題]はどうなったのか? ―
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国際会計基準戦争 完結編

IFRS受け入れは、日本の「敗北」か?米・欧の覇権争いに背を向け、中国にも後れをとった背景を詳細に描いたノンフィクション

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