更新日:2022年07月15日 17:31
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「優秀な人でも干されるのが日本」BCASカード不正プログラムで逮捕の17歳少年に、ひろゆきが思うこと

― ひろゆきのネット炎上観察記 ― 【不正公開で逮捕の少年、その技術力に驚きの声】 17歳の無職の少年が有料衛星放送を不正に視聴できるプログラムをウェブ上に公開し、逮捕された。これだけなら炎上はなかったが、なんと少年は文献などを読み漁り、同プログラムを独学で作成していたというからネット上は騒然。「天才かよ、国で雇え」「グーグルに入社可能な逸材」などなど、少年の技術力の高さを活用すべきといった声が上がっている
産経ニュース

写真は「産経ニュース」より

技術力で生活していくなら、日本にいないほうがいいかと……

 時価総額が世界一高い上場企業はAppleだったりしますけど、その会社を立ち上げたスティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックは、電話を無料でかける機械というのも作って、売りさばいて儲けたりもしたんですよね。’70年代のアメリカのことですが、もちろん違法です。その後、なんやかんやとありましたが、スティーブ・ジョブズも今では尊敬される経営者として名前が挙がっていたりします。  さておき、日本では衛星放送をBCASカードなしで視聴できるプログラムを独学で開発し、ホームページで公開した少年が逮捕されました。テレビ局やメーカーの大人たちが知恵を絞り大金をかけて作った装置を、ネットにある情報を駆使して抜け穴を見つけちゃったわけですね。 西村博之氏 んで、ネットでは少年を褒める意見が多いみたいですけど、パソコンを使って違法なことをした得体のしれない悪い奴ってな評価されちゃうのが日本だったりします。これがアメリカだと、ナップスターを作ったジョン・パーカーは16歳のときにクラッキングを行ったことでFBIに逮捕されましたけど、その後にフェイスブック初代CEOになっています。っていうのを見ると、技術で生きてくのであれば、日本にいないほうが、報われる可能性が高いってことなんじゃないかと。もちろん優秀な若者がきちんと評価されて、何か成果が残せるような社会にしたほうがいいと思うんですけど、Winnyの金子さんの例にもあるように日本では難しいのかもしれないと思うのですね。
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優秀な人でも干されるのが日本
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西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし

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