仕事の生産性を高める睡眠とは? 価格や宣伝文句に流されない「寝具のポイント」
最強の働き方』の著者であるムーギー・キム氏は次のように話す。
「睡眠にこだわる人は多いです。彼らにとって睡眠は、仕事の生産性を高める手段の一つ。脳をリフレッシュさせて仕事への集中力を高めるため、前日の睡眠から勝負をしているのです。ビル・ゲイツや孫正義に仕事の質で勝つのは難しいですが、睡眠の質であれば同じ土俵で勝負できますからね」
では、具体的にどのような点にこだわっているのか。
「自律神経を休めるべく、規則正しい睡眠、快適な空調、食生活、そして体にフィットしたマットレス。それどころか、リネン類にまでこだわりを見せます。パジャマ、シーツ、布団カバーといった直接肌に触れるものが心地よいだけで、心身がリラックスするからです」
ただし、“高かろう良かろう”ということではないのだとか。
「快適さには好みという個性があるので、周囲が押しつける“思い込み”に流されないことが重要です。大切なのは、自分に合ったものを選ぶこと。私も世界中のさまざまなホテルに宿泊し、店頭でもたくさんの寝具を試しましたが、愛用しているのは結局、無印良品の布団カバーです。質の良いコットンで吸湿性が高く、落ち着いた色合いに癒やされます。『満足度99%』や『芸能人も愛用』といった宣言文句に踊らされているうちは、“二流の睡眠”から抜けられないでしょうね。まあかくいう私も、深酒と寝る時間がバラバラな“二流の睡眠家”ですが(笑)」
【ムーギー・キム氏】
グローバルエリート。’77年生まれ。大手グローバル・コンサルティングファームなどで多くの国際的なコンサルティングプロジェクトを担当。現在は香港で投資業務に従事。著書に『最強の働き方』(東洋経済新報社)など
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われわれ一般人ではなく、ビジネスで世界を股にかけて活躍するグローバルエリートたちは睡眠をどう解釈しているのか。『ハッシュタグ