日常風景の写メを上手に撮るには?
「スマホのレンズは29mmと広角なので、
本来は風景を撮ることに向いています」
ジェイリー・キュー氏は、じつは日常風景の写真こそ、広めに撮れるスマホの特性が活かせるのだという。では、その簡単なポイントとは……?
「基本中の基本として、
朝・夕の時間帯に撮ること。“朝焼け”や“夕焼け”って言葉があるように、空が焼けて色がつくからドラマチックな良い写真が生まれやすい。いわば、素人でも簡単にポストカードみたいな写真が撮れる
チャンスタイムです」
夕焼けが綺麗な印象
<ポイント>
・朝と夕の時間帯を狙えば簡単にドラマティックな写真が撮れる
「オマケで、旅行先で使えるテクニックをひとつ。景色の良い高台などにのぼる機会もあると思いますが、そんなときの写真で、まずは失敗例から」
before
「悪くはないですが、どこか味気ないですよね。道路を活かしてみましょう。写真の角から角に道をのばしてあげると、どこまでも続いていくような印象に変わります」
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1321253
after
インスタに備わっている機能といえば、
様々なフィルターが用意され、トリミングや編集加工もかんたんに出来る。しかし、
おじさんがやりがちなミスがあるというのだ。いまどきのインスタ女性がこう言う。
「おじさんが載せてる写真って、
コントラストが変なんです。フィルターのセンスがない?」(25歳・アパレル)
これに対するジェイリー・キュー氏のアドバイスとは……。
「フィルターがあるからといって、使ったほうがいいと思ったら大間違い。写真のテイストとまったく合っていないフィルターをかけて台無しになっている人が多い。このあたりのサジ加減は、感性の鋭い若者はまだしも、素人のおじさんでは難しかったりもします。それならば、いっそ
フィルターは使わないほうがマシです」
なんと、フィルターは使わないほうがいいとは……。おじさん的な発想としては、なんとなく使ったほうが“
お得”にも感じてしまうが。
「フィルターは使わず、明るいところはより明るく、暗くなり過ぎているところを少し明るく編集してあげるといいですよ」
<ポイント>
・下手にフィルターは使わない
・明るいところはより明るく、暗くなり過ぎているところは少し明るく編集
「とはいえ、もしもフィルターを使うなら、
50パーセント以下で調整しましょう。意外と知られていませんが、フィルターを選択してもう1回タップすると
フィルター濃度が調整できます。メシ系の写真で寒色系フィルターはもってのほか。掛けるとしたら
暖色系フィルターを薄くかけてみましょう!」
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1321480
寒色系フィルターのNG設定
「まずは、失敗例です。
寒色系のフィルターをかけてしまうと、せっかくの料理も食欲が失せてしまいます」
失敗例。食欲が失せてしまう……
「次に、
暖色系のフィルターに変更してみましょう」
暖色系フィルターのOK設定
「これを
50パーセント以下の濃度に整えれば完成です」
今回はフィルターの濃度を35パーセントに設定した
完成写真。とっても美味しそう!
ちょっとオシャレなインスタおじさんを目指そう
このように、ちょっとしたテクニックだけで、格段に良くなるインスタ写真。“変なおじさん”の言い訳でありがちな「これは単なる記録だから!」なんて逃げずに、ちょっとオシャレなインスタおじさんを目指してみては?
<取材・文/藤井敦年、インスタ写真・企画協力/ジェイリー・キュー>
明治大学商学部卒業後、金融機関を経て、渋谷系ファッション雑誌『men’s egg』編集部員に。その後はフリーランスとして様々な雑誌や書籍・ムック・Webメディアで経験を積み、現在は紙・Webを問わない“二刀流”の編集記者。若者カルチャーから社会問題、芸能人などのエンタメ系まで幅広く取材する。X(旧Twitter):
@FujiiAtsutoshi