レジの行列に気づかない店員にイラッ…日常に潜むイライラポイント
年を重ねれば丸くなり、心穏やかに過ごせるものだと思っていたら、どうやらそうもいかないらしい。30・40代のサラリーマン200人へのアンケートでは半数以上がイラつく頻度の増加を実感していた。その怒りへの対処法をプロに直撃してみた。
街を歩けば、「行列に気づかない店員」(136人)に遭遇して怒りを募らせるなど、アンケートでも特に目立ったのが、街中での何げない他人の言動にイラ立つ声だ。
これに対して「本来は、赤の他人に労力をかけて怒るより、無視するほうが楽。感情の損得勘定ができない人が増えた結果では」(心理カウンセラーの大嶋信頼氏)
「昨今はネットを中心に、ノイジーマイノリティと呼ばれる少数派の怒りが拡散している。結果、昔ならば気にしなかったような些細な事柄にも、怒りを感じる人が多いです」(アンガーマネジメントの第一人者として企業で研修を行う安藤俊介氏)との指摘が。
そして、近年さらなるイラ立ちを生むのが、「スマホの無駄なバナー広告」などのスマホやネットの無意味な仕様。機械に怒っても無意味と頭ではわかっていながら、「イライラはストレスが脳に帯電し、電気発作を起こす現象。タイミング次第で何がトリガーになるかわからずコントロールしづらい」(大嶋氏)というから困りもの。
また、「家事に協力した末のダメ出し」(81人)など、家族のような親しい間柄でも腹立ちは勃発。
「家族という一番近い存在にこそ、認めてほしいし理解してほしいのに期待した評価を得られない。だからこそ、より一層の理不尽さを感じてしまう」(コラムニストの石原壮一郎氏)
いま抱えている怒りは、本当に正当なものか。認識を改めたい。
<ネット・SNS編>
・会員登録フォームにすべてを入力して「完了」を押したら、「そのユーザー名は使用できません」と表示されて入力した項目がすべて消えてやり直しになる 108人
・画面をスクロールすると一緒にスゥ~ッと動いて間違いタップさせようとしてくるスマホのバナー広告 95人
・SNSを“見ている前提”で話をされる 80人
・記事の見出しが気になってクリックしたら会員登録しないと読めない記事だった 79人
・いろんなサイトで別々のパスワードを発行しすぎて忘れてしまい、結局再発行するはめになる 72人
⇒【画像】はコチラ(ネット・SNS編5位以下) https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1385190
<家庭編>
・家事に協力してみたものの、そのやり方を否定される 81人
・妻が明らかに不機嫌なのに、理由を聞いても「なんでもない」と答えようとしない 65人
・「お父さんは○○だね~」と、不満や愚痴を子供に話すフリして聞かせられる 59人
・土日にダラダラしていると妻にあからさまに嫌な顔をされる 56人
・自分のものを勝手に片付けられていて、どこにあるのかわからない 52人
⇒【画像】はコチラ(家庭編5位以下) https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1385191
<街中編>
・コンビニのレジに行列ができているのに店員が気づかずヘルプに来ない 136人
・スマホなどの通信会社のコールセンターに電話するもひたすら待たされる 113人
・急いで駆け込んだ公共のトイレが「清掃中」だった 104人
・傘立てに差しておいたビニール傘が盗まれ、代わりに自分のよりボロい傘が残っている 100人
・狭い道なのに『セックス・アンド・ザ・シティ』のように堂々と広がって歩いている女性や外国人のグループがいる 94人
⇒【画像】はコチラ(街中編5位以下) https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1385192
― [イライラする社会]への処方箋 ―
日常に潜むイライラする瞬間
ハッシュタグ