「首都高で手放し運転」はスバル・アイサイトの新機能を使えば可能なのか?
そのスバルが、この度アイサイトを「アイサイト・ツーリングアシスト」に進化させたのであります。
これを搭載したレヴォーグに乗った某編集者は私に、「首都高C1をほぼ1周、手放しで走れました!」とコーフン気味に語ったのであります。つまり、アクセルやブレーキだけでなく、ハンドルもクルマが自動操作して、クネクネした首都高をクリアした! それはスゲエ! マジかよ! さっそく私も挑戦してみました。……ダメでした。
首都高の流れはけっこう速い。その流れに乗って走ると、速度が速すぎて自動ハンドルが間に合わない。その後、制限速度まで落として(メーワクですが)走ったら、ほぼクリアできましたが、ハンドルは一定時間自分で操作しないとクルマに叱られて自動解除されるので、両手をハンドル寸前に置いた状態で「ガンバレ、ガンバレ!」とクルマを応援し、たまに握って無意味にちょっと切るということを続けているうちに、「オレは一体何をやっているのだろう……」と醒めてしまいました。
現状のツーリングアシストは文字通りアシストが目的で、手放し運転が目的ではないのですが、この程度なら「まだなくてもいーや」でした。
と言ってもこの自動ハンドル操作、これまで世界一と思われたボルボの最新モデルを若干上回っているように感じました。つまり僅差で世界一です! なにはともあれ世界一はメデタイ! まだそんなにありがたみはないけれど、技術は一歩一歩進むものですからネ!
【結論】
アウディA8はまだ乗ってないのでわかりませんが、あっちは高価な(たぶん)人工知能を使っております。人工知能を高度化させないと、完全自動運転は絶対ムリ。それをどこまで激安化できるかが勝負ですネ!

「アイサイト・ツーリングアシスト」は、時速0kmから約120kmの車速域でアクセル、ブレーキ、ステアリング制御を自動でアシスト。渋滞やロングドライブの運転負荷を大幅に軽減するのが目的です。良い子は手放し運転しないでください。




―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中 1
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