更新日:2022年10月20日 23:18
カーライフ

「首都高で手放し運転」はスバル・アイサイトの新機能を使えば可能なのか?

 最近、自動運転に興味津々の当欄ですが、単に担当や読者様が高齢化しているからではありません。自動運転の分野は今、世界の自動車メーカーが切磋琢磨している分野なのであります。世間の自動運転のイメージは、行き先を告げれば自動で目的地に連れて行ってくれるクルマ。そんなクルマ、生きているうちに実現するんでしょうか? 首都高の手放し運転は可能?!MJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu

スバル・アイサイトの新機能を使えば首都高の手放し運転は可能なのか?

 国際競争力強化のため、自動車交通に関して日本政府が推進してきた“国策”には、以下のようなものがございます。 ①水素社会の実現 ②ITS(高度道路交通システム) ③2020年までの完全自動運転の実現  ①については、水素を燃料とする燃料電池車の普及が目玉。トヨタとホンダがこれに応えて市販に至りましたが、海外勢はさっさと見限ってEVに乗り換え、超速でガラパゴス化、というより沖ノ鳥島化しました。  ②は国交省が20年前から取り組んでいますが、クルマ側の急速な進歩やスマホの普及により、道路側から情報を発信する必要性が薄れ、存在意義が消えつつあります。  そして③の完全自動運転の実現。これだけは今も世界各国が超マジで競っております。なにせクルマに関する欲望は、先進国ではすでにほとんど満たされており、残るは自動運転だけ。「コンビニ」と言えばコンビニに連れてってくれるクルマができりゃ、大抵の人は欲しいわな。この最後の欲望をいち早くゲットした者が、勝利者になるのであります。  先般はアウディが新型A8で、「混雑した高速道路上」という条件付きながら、完全自動運転を実現させたと発表しましたが、まだコンビニには行ってくれません。最初にコンビニにたどり着くのはどのメーカーなのか!?  国産メーカーでコレに一番近いのは、スバルでありましょう。実はスバルが目指すのは自動運転ではなく総合安全。事故を起こさないクルマが目標で、コンビニが目標ではないのですが、技術的には僅差でトップと思われます。  ちなみに現在の国産車の自動ブレーキ性能をランキングしますと、 1位 スバル 2位 マツダ 3位 日産 4位 トヨタ 5位 ホンダ  こんな感じでしょうか? 燃料電池車を開発した2メーカーが下位に沈んでいるのは皮肉であります。  スバルの凄いところは、自動運転技術を自社開発しているところです。今や自動ブレーキの代名詞となったアイサイトは、日立製のステレオカメラと二人三脚でここまで来ました。他のメーカーがモービルアイとかボッシュとかデンソーといった社外の技術を組み合わせているのとはちょっと違います。
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そのスバルがアイサイトを進化させた!
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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