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「営業しないNo.1キャバ嬢」に学んだ相手の信頼をつかむ極意――年10億円稼ぐ歌舞伎町の女社長


No.1キャバ嬢の「次なる目標」は?


 栄子がトップに君臨して5年目を迎えようとしていた頃、彼女は私に向かってこう言いました。

「目標としていた金額が貯まったのと、気になる人ができたので、店を続けているのを迷っているんです」

 彼は、栄子指名のIT企業の営業マンでした。とても誠実そうな人だったので、私は「結婚できたらいいね」と、背中を押してあげました。

 栄子は、てっきり私が引き止めてくると心配していたので、私の言葉に少しホッとしたようでした。お客様の彼には独立願望があり、ITの仕事が好きで、そのことをよく栄子に話していたそうです。

 栄子は、なかなかスポンサーが見つからず苦労している彼の話をずっと聞いていたようです。結局、栄子が彼に出資するという形で会社を設立しました。

 驚いたのは、社長が栄子で、専務が彼だったこと。金銭的なことは栄子が仕切り、実務的なことは彼が仕切るという関係です。経営が軌道にのった頃、晴れて2人は結婚しました。

夢を叶えるために「自分」を売り込むな


 夢を叶えるために、ガツガツと自分の夢を語り、自分を売り込み、商品を売り込み、猛進していく人がいます。

 でもそれでは、相手は使われているような感覚に陥ってしまいます。そんな関係は長続きしないもの。でも、栄子のように、相手をリサーチして、懐に飛び込み、相手の問題を解決していくやり方だと、営業をしなくてもたくさんの協力者が現れます。

「自分」よりも「相手」を優先する。これが、夢を叶える一番の近道です。<文/内野彩華>

【内野彩華】
新宿歌舞伎町キャバクラ「アップスグループ」オーナー。株式会社アップス代表取締役社長。津田塾大学卒業。25歳のとき、当時勤めていた外資系IT企業をやめて、歌舞伎町にキャバクラを開業。現在、歌舞伎町にキャバクラを4店舗、銀座にクラブを2店舗展開するまでに。キャバ嬢の育成やキャバクラの立ち上げ、経営改善のコンサルティングなども行い、グループ年商は10億円にもおよぶ

新宿歌舞伎町キャバクラ「アップスグループ」オーナー。株式会社アップス代表取締役社長。津田塾大学卒業。25歳のとき、当時勤めていた外資系IT企業をやめて、歌舞伎町にキャバクラを開業。現在、歌舞伎町にキャバクラを4店舗、銀座にクラブを2店舗展開するまでに。キャバ嬢の育成やキャバクラの立ち上げ、経営改善のコンサルティングなども行い、グループ年商は10億円にもおよぶ
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