ホームレスの生活に密着…お金がなくても生きる術とは?
ホームレスにとってお金は必ずしも重要ではない!?
しかし、ホームレスはお金がなくても生活できることを知っている。炊き出しに行けば美味い飯にありつくことができるし、スーパーに行けばいくらでもダンボールがもらえて暖かい家を作ることができる。ふれあい通りでは雨風もしのぐことができる。
ホームレスの青木さんはアルバイトで月に4万~5万円の収入がある。そのお金を何に使うかというと、主に酒とタバコ。炊き出しのタダ飯と一緒に酒を飲み、食後に一服する。彼にとってお金とは、生きるために必ずしも重要なものではないのである。
そのため、当然ながらホームレス同士の助け合いに金銭は発生しない。彼らの近所付き合いには損得の概念が存在しないのである。彼らの世界では相手に与える善意は減るものではないので、受け取る側も気兼ねなく受け取ることができるのだ。
もちろん働く人々がいるからこそ、ホームレスはお金がなくても生活をすることができる。金銭なしの助け合いだけですべての人が生活できるなんてことは不可能だ。しかし、近所付き合いなど個人の生活レベルで見てみると、ホームレスの生き方から学べる部分は大いにありそうだ。<取材・文・撮影/國友公司>
1992年生まれ。栃木県那須の温泉地で育つ。筑波大学芸術専門学群在学中よりライター活動を始める。 2018年、西成のドヤ街で生活した日々を綴った『ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活』(彩図社)でデビュー。ライターとして取材地に赴き、その地に長らく身を置く取材スタイルを好む。著書に『ルポ歌舞伎町』、『ルポ路上生活』(KADOKAWA)、『ワイルドサイド漂流記』(文藝春秋)がある。X:@onkunion
1
2
【関連キーワードから記事を探す】
「路上で石を売っていた」元芸人が、100人のホームレスを取材するまで
某著名人の家を追い出され、ホームレスになった元格闘家。ネットカフェや路上で寝る毎日
歌舞伎町の路上で暮らす27歳女性。YouTubeで有名になったが、稼ぎは「全部溶けちゃう」
DV家族に家を追い出され、精神疾患のため仕事にも就けない…ホームレス生活を送る27歳女性の思い
ネットカフェに寝泊まりする40代フリーター。お金も家もないが「生活には困らない」わけ
ホームレスの生活に密着…お金がなくても生きる術とは?
ホームレスでもスマホさえあれば生活できる――。東京で“貧困ライフ”を謳歌する若者
多摩川の“リア充”ホームレス、グルメ三昧の優雅な日々
多摩川ホームレスの優雅すぎる「リア充生活」に密着! 電子レンジや液晶テレビまで…
「自分は弱者だ」と感じる“普通の男性”が増加…これ以上自己評価を下げないための“考え方”とは
高市政権82%支持の裏側に「マイルド右翼化する男たち」の影。年収500万円でも“弱者感”を抱えるワケ
「モテる男性は上位3割だけ」恋愛市場で“数値化される男たち”の嘆き。毎日2時間の努力も「半分は返事すら来ない」
年収260万円、バツイチ42歳トラック運転手が見つけた「幸せ」。子供とは会えない日々が続くが…
突然の雇い止めで収入ゼロ、貯金も家もすべて消えた。コロナで無一文の衝撃
月収10万円以下に激減した非正規40代。ネットカフェは贅沢、ベンチで夜を過ごす
日雇い労働者の街「大阪・西成」からシンボルが消えた日
日雇い労働者たちのクリスマスに密着「時給の高い仕事がサンタからのプレゼント」
26歳の若者が見たドヤ街・西成…筑波大学卒業後、就職できず無職に
ホームレスの生活に密着…お金がなくても生きる術とは?
この記者は、他にもこんな記事を書いています






