hideの墓には、「丸に右寄り三階松」という家紋が彫り込まれている。家紋研究家であり筆者のマブダチの西村昌巳氏に、この家紋の解説をいただいた。 　「hideの家紋は丸に右寄り三階松というもので、これはhideの本名『松本（秀人）』から来ています。他には、落語家の立川談志（本名：松岡克由）、小説家の松本清張、元フォーリーブスの北公次（本名：松下公次）、はっぴいえんどやYMOの細野晴臣、明治のキリスト者の松村介石なども、それぞれ微妙にデザインは異なりますが、松が家紋になっています」とのこと。 　氏は続けて、「松という植物は、長寿の象徴ということで家紋に採用されているのだと思いますが、hideの早すぎる死は皮肉です。残念でなりません」と述べていた。 　hideの逸話のなかに、女性と付き合い始めの頃、長時間チューをして唇が腫れあがり、大槻ケンヂから「松本清張？」と言われたというものがあるが、hideと松本清張は、両者とも「松紋」所有だった。以上、hideの新たなトリヴィアである。