X JAPANのhide 没後20年に明かされる、BABYMETALや松本清張との奇縁!?

山野車輪

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X加入前にライヴを行ったライヴハウスにあのアーティストも！

SAVER TIGERの拠点だったライヴハウス旧ROCK CITY。現在はパブバッファロー（左）になっている。右は移転後の現在のROCK CITY（筆者撮影）

　hideは、X（X JAPAN）に加入する前は横須賀のヘヴィメタル・バンド＝SAVER TIGERのリーダーだった。SAVER TIGERのホームグラウンドであり、また初めてライヴを行なったのは、横須賀本町ドブ板通り商店街のライヴハウス「ROCK CITY」。同ライヴハウスからは、多くのミュージシャンが巣立っていった。　またhideには、意外な交友関係も見られる。まず、Every Little Thingのギタリスト＝“いっくん”こと伊藤一朗氏。氏は80年代、ACE（THE ACE）というヘヴィメタル・バンドのギタリストだった経歴があり、その際、ROCK CITYに出演していた。同バンドは、SAVER TIGERの弟分の存在だった。　ACEには、インディーズ・レーベルからリリースされたオムニバス・アルバムに、いくつかの音源が残されている。まずは1986年のライヴを収録したオムニバス・ライヴ・アルバム『HUNGRY DAYS』（1987年）に「Cock Suck Sister」が収録。また、オムニバス・アルバム『HEAVY METAL FORCE IV』（1987年）に「Body Feeling」「Indignation」の2曲が収録されている（両アルバムとも連載第22回参照）。　ACEのベーシスト＝TAKASHIは、のちにDIE IN CRIES（1990～1995年）に加入。DIE IN CRIESは、元SAVER TIGERおよびD’ERLANGERのKYO、元THE MAD CAPSULE MARKETSの室姫深、バンド解散後にL’Arc～en～Cielに加入するYUKIHIROが在籍していたバンドである。

山野車輪

（やまの・しゃりん）漫画家・ジャパメタ評論家。1971年生まれ。『マンガ嫌韓流』（晋遊舎）シリーズが累計100万部突破。ヘビメタマニアとしても有名。最新刊は『ジャパメタの逆襲』（扶桑社新書）
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『ジャパメタの逆襲』

LOUDNESS、X JAPAN、BABYMETAL、アニメソング……今や世界が熱狂するジャパニーズメタル! ! 　長らくジャパニーズメタルは、洋楽よりも「劣る」ものと見られていた。国内では無視され、メタル・カーストでも最下層に押し込められてきた。メディアでは語られてこなかった暗黒の時代から現在の世界的ブームまでを論じる、初のジャパメタ文化論。★ジャパメタのレジェンド=影山ヒロノブ氏（アニソンシンガー）の特別インタビューを掲載!