ランボ、ロールス、アストンも。世界の超高級ブランドがSUVを続々と発売する理由
しかし世界の超高級ブランドは、このSUVブームに乗り遅れまいと、競ってSUVを開発しております。先日はあのロールスロイスまでもが、SUVを発表いたしました。その名はカリナン。仮ナンみたい。
このカリナン、見た目はロールスロイスのフラッグシップセダン、ファントムの車高を上げただけみたいな3ボックススタイル。つまりトランクの出っ張りが付いた珍しいSUVですが、「3ボックスタイプの全地形対応型ハイボディ」であり、「ロールスロイスの中で最も実用的、かつ今日販売されている中で最も万能なファミリー向けレジャー用高級SUV」なのだそうです。ハハ~。
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
全長は5m34cm。車高はSUVらしく高めとなっておりますが、乗車時には車高が自動的に4cm下がり、観音開きのドアからの乗降性を高めております。ハハ~。
エンジンはV型12気筒ターボの6750ccで、パワーは571馬力。最高速は時速250km。それでいて価格(欧州向け)はたったの3100万円から! ファントムは最低5000万円なので断然安い! お買い得やんけ!
その他、ベントレーはベンテイガを出し、アストンマーチンも来年SUV(名称未定)を出す。「超高級車はSUVがフツー」な時代は、そこまできているのです。軽に乗ってる日本のド庶民には関係ないですが。
こうなると、気になるのはフェラーリの動向ですね。
8年前フェラーリは、あえてSUVではなく、4人乗りシューティングブレークのフェラーリ・フォーを出したけれど、販売は低調でした。現在は経営者が交代し、商売っ気バリバリの人になったので、いよいよ出す可能性はあるでしょう。
しかしもう一方の雄マクラーレンは、SUVは出さないと明言しております。ブランドがSUVで薄まるより、スーパーカーオンリーでより濃縮していこうという、貴族戦略なのであります。アッパレ。もちろん軽に乗ってる日本のド庶民とは、まったく1ミリも関係ない戦略ではありますが。
【結論】
今後どれだけケタ外れにスーパーなSUVが登場するか。超高級車の世界では、新しい怪獣の登場を見るような思いです。怪獣を超えた超獣の登場もすぐそこでしょうから、野次馬的に大変楽しみです1
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