更新日:2020年08月24日 18:37
エンタメ

なぜイタリアのメタルバンドはアニソンをカヴァーするのか? 伝説のバンドSKYLARKのフロントマンが語る

エッディさんはなぜ大阪に滞在しているのか?

日本でも熱狂的なファンから愛されたイタリアのメタル・バンドSKYLARKのフロントマン= エッディ・アントニーニ<key>(大阪・心斎橋の「80’sロックバー“FREAK”」にて/筆者撮影)

山野「……ところで、 エッディさんはなぜ日本に長期滞在しているのですか?」 エッディ「私が初めて日本に訪れたのが、15年前。SKYLARKのツアーのときでした。そして、3年前くらいから日本語の勉強をしようと思って、時間があったら来て、勉強しています」 山野「なぜ東京ではなく、大阪なのですか?」 エッディ「私はイタリアのミラノ出身です。ミラノと大阪のカタチ(街のサイズ)が同じぐらいなんです。東京は私にとって、街のサイズが大きすぎます。それに大阪人も、イタリア人とちょっと似ているところがあります。イタリア・ミラノの真面目な人と、関西人のリラックスした人が同じぐらいです」 山野「なるほど」 エッディ「ときどき東京に行きますが、やっぱりちょっと違います。関西人はフレンドリーで楽しい。東京にもたくさん友だちがいるけど、東京だと移動でタクシー使ったら3000円くらいかかる。だけど大阪の場合は、1200円で済む。全然違います。あと、毎日の生活費などが、東京と比べて20~30%くらい安いと思います」 山野「実は、大阪はメロディックメタルやアニソンメタルの産地なんですよ。『聖闘士星矢』のOPテーマ『ペガサス幻想』でおなじみのMAKE-UPとか……」 エッディ「抱~きしめた~心の小宇宙(コスモ)~、熱く~燃やせ~奇跡を起こせ!(日本語で歌い出す)」 山野「日本語お上手ですね! 日本に住んでみていかがですか?」 エッディ「食べ物が良い。全部が美味しいです。大阪の焼き物、うどん、天ぷら、鍋、すき焼き、焼肉……」
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SKYLARKがアニソンをやる理由
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(やまの・しゃりん)漫画家・ジャパメタ評論家。1971年生まれ。『マンガ嫌韓流』(晋遊舎)シリーズが累計100万部突破。ヘビメタマニアとしても有名。最新刊は『ジャパメタの逆襲』(扶桑社新書)

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ジャパメタの逆襲

LOUDNESS、X JAPAN、BABYMETAL、アニメソング……今や世界が熱狂するジャパニーズメタル! !  長らくジャパニーズメタルは、洋楽よりも「劣る」ものと見られていた。 国内では無視され、メタル・カーストでも最下層に押し込められてきた。メディアでは語られてこなかった暗黒の時代から現在の世界的ブームまでを論じる、初のジャパメタ文化論。★ジャパメタのレジェンド=影山ヒロノブ氏(アニソンシンガー)の特別インタビューを掲載!

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