40代になっても“大盛り”が基本は危険…ガテン系の男飯に要注意
ちなみに仕事は高層マンションなどの大きな現場が多いそうだが、作業員同士で食事に行ったりすることはあまりないという。
「今は親方みたいな状態のため、現場に誰も知り合いがいないのでぼっち飯が多いですね。夜もアルコールがダメなのもあって、誘われても断るようにしています。でも、一人での食事は嫌じゃありませんよ。全国の現場に行くので、『孤独のグルメ』みたいな隠れた名店を探す楽しさもあります」
とはいえ、一回の食事にかける時間は平均5分ほど。妻子と食事を共にするときもいつも高田さんだけすぐに食事を終えてしまう。
「ウチの実家では食事中はテレビも会話も禁止だったんです。そのせいか早食いの習慣が染みついて。妻には『ちゃんと嚙め!』って怒られるんですけど、長年の癖でなかなか直せなくて。よく嚙まなかったせいか、食後に胃のむかつきを感じることが多いのでなんとかしたいとは思っているんですけど」
そんな食習慣に対し、「嚙まないから満腹中枢が刺激されず、食べすぎだけでなく、胃に負担をかけます」と管理栄養士の浅野まみこ氏は警鐘を鳴らす。
「それに肉ばかり食べていると体が酸性に傾き、老化を促進します。野菜も摂っていないから腸内環境も相当荒れているでしょう。一人だと好きなものばかり食べてしまいますが、誰かといると自分ばかりが食べていてもよくないという集団心理が働いて、スピードと量を調節できます」
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Q.ぼっち飯への抵抗は?
ある 15.3%
ない 84.7%
※週4日以上「孤食」をしている35~55歳の男性300人に調査
「抵抗がない」と答えたのは驚きの84.7%。お一人様専門の焼き肉店やしゃぶしゃぶ屋など、飲食店業界で孤食の最適化が進んでいるのも一因か
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SPA!が行った上記アンケートでも孤食に慣れている人は8割以上が「ぼっち飯に抵抗がない」と答えた。高田さんのように一人が楽しい人もいるだろうが、早食いや栄養の偏りが気がかりだ。これに加えて産業医の大室正志氏は「明らかに血糖値が高く、脂肪が多い」と生活習慣病リスクを指摘。
「孤食の方全般に言えることですが、全体的に食事の内容が幼稚。なかでもこの人は部活帰りの中高生みたいにコロッケを上にのせたり、特に幼い印象です。ラーメンやカレーは塩分と糖分がガツンとくるソフトなドラッグのようなもの。いきなりやめるのは難しいですが徐々に減らすことを心がけて」
自由なぼっち飯は楽しいが、健康を意識したメニューにシフトしたほうがよさそうだ。
― 男を蝕む[ぼっち飯]の恐怖 ―
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