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美味しい日本酒やウイスキーを飲んだときにSNSなどで共感を得られる表現とは?

― 30代が知らないと恥ずかしい! 今さら聞けないお酒のキホン第26回 ―  食事と同じですが、お酒もどんな時が香りや味がするのかを堪能したいところです。さらに、言語化して口に出すと、場も盛り上がります。この「言語化する」というのはとても重要です。何も意識しないと、「美味しい」しか言えません。  例えば、誰かが肉料理を食べたときに、「トリュフの香りがいいね~」と言ったときに、“あー入ってる。わかるわかる”と思ったとします。言われて気がついた人はわかったのだから、言葉にした人とレベルは変わらないと思いがちですが、そんなことはありません。言語化した人とできない人では雲泥の差があります。

人が言ったことを後追いで自分もわかっていたふりをするのはかっこ悪いですね。癖になると無意識にやるようになるので注意が必要です

 推理ドラマを見ていて、本当は誰が犯人かわからなかったのに、探偵が名指しした瞬間に、「だと思った」と言うようなものです。お酒の香りや味を分析するのは、探偵が手がかりを探すようなものです。答え合わせしかしていないと、全貌を把握することはできません。そのまま年を重ねると、すごいお酒を飲んでいる割に、味がまったくわからず、料金だけで良し悪しを判断するようになってしまいます。いつどこからでもよいので、お酒が“どう”美味しいのかを理解することにチャレンジしてみてください。前回は、ワインについて紹介したので、今回は日本酒やウイスキーについてご紹介したいと思います。

日本酒の美味しさを表現するときのフレーズは?

 試験を受けるのではないのですから、基本は自由です。ルールもありませんし、間違っていたって恥ずかしくありません。そもそも、一期一会のお酒に香りや味わいの完全な正解というのはありません。コミュニケーションの一環と思ってもOKです。  とはいえ、あまり変な単語や共感しない言葉を使うと、せっかくの美味しさも伝わりません。そこで今回も、資格試験に使われそうな単語を中心に紹介します。なんとなく、合致する単語を選べばよいですし、似たような他の言葉を選んでもOKです。  日本酒の場合は、まずは香りを楽しみます。爽やかでしょうか、芳醇でしょうか、華やかでしょうか、若々しいでしょうか。果実や植物で例えるなら、ゆず、グレープフルーツ、洋梨、白桃、アンズ、バナナ、メロン、マスカット、ライチ、スイカズラ、菩提樹、キンモクセイ、青竹、紅茶、タバコの葉、樹脂、香木、メイプルシロップなどが使われます。マッシュルームや椎茸、シナモン、こしょう、クミン、ピーナッツ、クルミ、アーモンドといったキノコ・ナッツ系もあり。炊いた米、白玉団子、牛乳、豆乳、杏仁豆腐、ヨーグルト、発酵バター、カマンベールなどの米・乳製品も感じます。ミネラル感やロースト香を表すときは、土や粘土、石灰、コーヒー、トースト、醤油なども使います。他には、ヨード香や蜂蜜、スモーク香なども使われます。

日本酒も多種多様な香りと味わいが存在します。じっくりと楽しみましょう

 味わいは、インパクトや甘み、酸味、苦み、余韻などを強い/中くらい/弱いの3段階くらいでジャッジしてみましょう。濃厚で美味しいなら、「コクがある」と言えます。スッキリ爽やかなら、そのまま表現すればいいでしょう。余韻がすっとなくなるようなら「キレがある」と言われます。コクとキレは矛盾しないので、両方あるお酒もあります。本当に果実の印象があるなら、フルーティーと言ってもOKです。間違っても、飲みやすいという意味でフルーティーと言わないようにしましょう。
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