松本人志がAmazonで“実験的な笑い”を量産し続けるワケとは?
──ドキュメントという表現方法との相性についてお聞きします。たとえば『働くおっさん人形』。素人のおっさんに別室から松本さんがインタビューするドキュメントでした。
松本:おもしろかったですねぇ、あれは。でも、たぶんああいうこともいまやると僕のほうが叩かれるんでしょうね。「いやいや、あれは別におっさんをバカにしているわけでもない」……とも言えないのでね。
──あ、バカにしているわけじゃなくもないんですね(笑)。
松本:そりゃそうですよ(笑)。同じおっさんでもどっかの立派な社長にあれはしないですから。そりゃそうなんですけど、「ほっとくよりはおもしろいでしょ?」と。そのへんの呼吸というか、わかってほしいんですけど、難しいんでしょうね。
──表現者・松本人志は、ドキュメントのどこに惹かれるのでしょう?
松本:僕の一番根底にあるところだからだと思います。浜田とのトークでも、事前打ち合わせなんてしたくないし、やらないし。若手の頃の漫才もそう。最初は5分だった漫才につけ足して、さらにつけ足して、どんどん長くなっていくみたいな。当時で言えば、1発目のボケに対して浜田は追いつけていないんですけど、あいつはあいつなりのツッコミを模索して、だんだんと形になっていって。浜田が最初は戸惑っていたことも含めて、ドキュメントですよね。
※12/18発売の週刊SPA!のインタビュー連載『エッジな人々』から一部抜粋したものです
【松本人志】
’63年、兵庫県生まれ。NSC1期生として浜田雅功とダウンタウンを結成。以来、『ガキ使』や『ごっつええ感じ』など数々の伝説的番組や革新的なお笑いスタイルを生み出してきた。現在、Amazonプライム・ビデオにて『ドキュメンタル』『FREEZE』を配信中
取材・文/唐沢和也 撮影/中村和孝
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