仕事

「ピンチのときこそ飛躍のチャンス」歌舞伎町女社長の教え

5年いても知らなかった「スカウト会社」本当の評価

 一方、やめたのほうの幹部の黒服は、うちが使っているスカウト会社(キャバ嬢を紹介してくれて、入店が決まったらキャバクラから紹介料のバックを受け取ることを生業としている会社)のひとつに入社しました。  自分がやめたら、私とAくんが苦労するのは痛いほどわかった上でのやむを得ない退社だったので、彼は外部からいろいろと協力してくれました。そうすると驚くべき事実がわかったのです。  スカウト会社にとってキャバクラはお客様です。キャバ嬢が太いお客様、細いお客様とお客様をランク分けしているのと同じように、スカウト会社もキャバクラをランク分けしていました。  簡単に言うと、カネ払いがよくて店もしっかりしているキャバクラは、スカウトが対応をよくしなければいけない「Aランク」。カネ払いが悪くて店もなぁなぁのキャバクラはだからスカウトの対応も「まー適当でいいだろう」のEランク。  なんと、アップスは最低の「Eランク」であることがわかりました。どうりで、この5年間スカウトはあんまりかわいい女の子を連れてきてくれないなと漠然と思っていました。

女の子が次々とやめる「悪循環を繰り返していた」

駅のホームでスマホを操作する女性 能力のある黒服が輝かしいキラートークで、たまたまいい女の子が入店することになったとしても、売上が上がったり、成長するとすぐに他店のキャバクラに取られてしまって、それをきっかけにキャバ嬢がぼろぼろっと数人やめるのでやむを得ず、容姿や接客態度が微妙な”本当はあまり入れたいと思っていない”女の子を大量採用していました。  その結果、キャバ嬢のレベルがまた下がるという悪循環を繰り返していました。  そのひとつの原因はスカウトバックが他店に比べて安いということでした。1人の女の子が入店して10日経ったら、他店の平均スカウトバックは15万〜20万円なのに対して、うちは6万円しか払っていませんでした。  もうひとつの原因は、スカウトが連れてきた女の子には面接のときに履歴書を書いてもらうのですが、たくさん面接をして、たくさん書類が集まりすぎて、どれが誰の履歴書だかわからなくなり、あとで「あ、この子がよかったな」と思っても、追いかけられないことでした。
次のページ 
ピンチのときに飛躍のチャンスが隠れている
1
2
3
Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事