更新日:2023年03月12日 09:14
お金

下取り、オークション、個人売買…7つもあるクルマの売却方法でお得なのはどれ?

スピーディに現金化できる買取店

 買取店に頼めば、その場で愛車の査定額を提示してくれて、瞬時に売ることが可能。クルマを渡した後、3日程度で入金されることが一般的です。そのため売り方のなかで、最もスピーディにクルマを現金化できる方法だと言えます。  ただ、買取店にはさまざまな業者が存在するため、良い業者を見抜くのが面倒でもあります。特に十年ほど前までは悪徳業者をよく見かけ、修復歴がないにもかかわらず「うちでは修復歴ありです」などといって安く買い叩こうとすることがよくありました。そういった業者は今でもいるため、複数の買取業者に査定を依頼することをオススメします。  また買取店を使う場合、高価買取にはコツがいります。何度も売ったことがある人ならご存じですが、最も高く売れるのは、ネットの一括査定でさまざまな業者を一気に呼ぶこと。同じ時間に査定をしてもらい、各社で競争してもらえれば、なかなかの金額を期待できます。

同じ時間帯に各社が査定する様子

 ちなみに、一括査定で電話を受けて「店まで持ってこないと対応できない」という業者については期待しないほうが良いです。これは、その業者が「悪徳」というわけではなく、たまたまその時、その業者があなたの車種を欲しがっていないということ。来て対応してくれる他の業者だけで十分だと言えます。  つまり、買取店での売却は、あなたの車種が欲しいと思っている業者とマッチングした場合、最も高く買ってくれる可能性があると言えるのです。筆者の個人的な経験では、SUVやプリウスなど人気車種は値段が付きやすい傾向だと感じました。 【メリット】 最も早く売却すべてのプロセスを完結することができる 工夫すれば高く売れる 【デメリット】 高く買い取ってくれる業者を見極める必要がる 悪徳業者に当たる可能性がある

新しい買取システムの注意点は?

 ユーカーパックやカープライスなど、新たな仕組みを用いたクルマの買取業者がこれに当たります。従来、中古車は、主に業者オークションで取引されていたのですが、「売りたいユーザー」と「仕入れたい中古車店」を直接つなげているのがこのシステムです。  そのため、業者オークション並の価格で売却できる可能性があると言えるのですが、デメリットもないわけではありません。 「いくら以上で売るか」という最低落札価格は、ユーザーが自由に決められる反面、そのサジ加減は難しいと言えます。仮に安くしすぎてしまった場合、簡単に落札される反面、キャンセルには違約金がかかります。また、「売れた」という状態となってから現金化までの期間は、7つの売却方法のなかで最も長い可能性があります。

ユーカーパック

 さらに、クルマの査定は、主にガソリンスタンドといった加盟店が行うため、その評価点の信用度は業者オークションと比べると低いと言えます。ただ、クルマを仕入れる業者目線に立つと、業者オークションでなかなか出ないクルマや相場より安く仕入れられるなど、何らかのメリットを期待することはできます。  この売り方でも買取店と同様に、あなたのクルマがどうしても欲しいという業者がいた場合、高い買取価格を期待できると言えます。 【メリット】 悪徳査定店に当たる可能性が低い 出品手数料がかからない 【デメリット】 店を探し、持っていくまでが面倒(兼業で行っている業者が多く、電話しても担当者不在の場合あり) 査定完了には1時間以上も待たされる場合がある
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オークション代行は?
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

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