更新日:2023年03月12日 09:14
お金

下取り、オークション、個人売買…7つもあるクルマの売却方法でお得なのはどれ?

高値が期待できるオークション代行だけど……

 業者オークションに一般人は参加することができませんが、オークション代行業者に手数料を支払うことで参加できます。一般的に買取店より高く売れる可能性があると言えるでしょう。  そもそも買取業者の場合、自動車税の残りやリサイクル券などが「査定額にコミ」となっていることが一般的。しかし、業者オークションの場合は、落札額に加えて自動車税、リサイクル券、消費税等を受け取ることができます。  ただオークション代行を利用する場合、クルマに対して一定の知識がある人でないと、難しいかもしれません。一度使ってみると「意外に簡単」ということに気づきますが、難易度はほかの売却方法に比べて高めだと言えます。

大手業者オークション会場の出品表。赤い枠の中を記入する。評価点はオークション会場の査定員が行う

 ちなみに、筆者が以前ホンダNSXを売却した際、5社ほどの買取店をまわったのですが、一番高かった査定店よりもオークション代行のほうが40万円以上高く売ることができました。「修復歴なし」で買ったNSXを「修復歴あり」という買取店があまりにも多かったため、業者オークションを利用してみたところ、見事に「修復歴なし」の評価となり高値で売却できたのです。

初代NSX

 とはいえ、オークション代行にもデメリットがあります。オークション相場と同じ額で、自分のクルマが必ず売れるわけはありませんし、落札されなかった場合でも、1万円程度のオークション会場の出品手数料(代行業者とは別)がかかります。また、買取店をうまく利用すれば、オークション代行を利用した売却額と同等になることも珍しくありません。仮にオークション代行より少しぐらい安かったとしても、買取店を利用したほうがなにかと楽でメリットが高い場合もあります。 【メリット】 中古車業者の仕入れ値で売却できる 高く売れる可能性がある 税金の残りやリサイクル券相当額などを受け取れる 【デメリット】 知識がないと利用しづらい オークション会場の出品手数料があるため、売れなくても実費が発生

時間が許すなら高値も期待できる中古車店への委託販売

 手数料を支払うことで、通常の中古車と同じように、自分が乗っていたクルマを売ってくれるお店があります。手数料は20万円程度と、オークション代行の手数料と比べて5倍以上も高いものの、一般的な中古車の売値と同等で売却することが可能です。そのため、高額な手数料を差し引いてもオークション代行より高く売れる可能性があります。  デメリットとしては、そのクルマが売れるまで時間がかかるという点。お店でも、クルマを仕入れてから買い手が決まるまでに数か月以上かかるということも珍しくないため、最も「売れた!」という状態になるまでが長い売り方だと言えます。  私の個人的な経験としては、三菱プラウディアを売却する際に利用したことがあります。私が乗っていたプラウディアは、売却する際の走行距離が10万km以上となっていたため、業者オークションでも、ヤフオクでも値段が付きづらいと思ったのです。

三菱プラウディア

 ただ、整備はバッチリしており、不具合もなかったため、中古車店に並べたら誰かが買うと思ったのです。クルマを預けてから2か月以上の期間がかかってしまいましたが、かなり良い額で無事売ることができました。 【メリット】 中古車店の信用力をもって高く売却できる 【デメリット】 売れるまでが長い お店にクルマを預けるため、売れるまでの長期間クルマを使えない状態となる
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リスク高い個人売買
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

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