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40代・年収400万円未満の低所得おじさんが激増。誰もが陥る可能性が

年収500万円の手取りは10年間で30万円減に

 19年以降も“低所得おじさん”の増加は予見される。年収500万円の人の手取り推移をみると、’11年の手取り435万円は、’11年、’12年に行われた児童手当の縮小や’04年から’17年まで14年連続で引き上げられた社会保険料の負担、消費増税などが相まって、この10年で405万円に。実質労働賃金は30万円減という状況だ。
年収500万円ケースの手取り推移

※大和総研「消費税増税等の家計への影響試算」を基に編集部が作成

「日本の社会保障は結局、企業任せ、家族任せです。さらに、いまだかつてないほどに労働分配率(企業において生産された付加価値のうち、労働者が賃金として受け取る比率)が下がっており、企業から労働者に払われるお金は少なくなっている。70歳まで働けと言われるなか、スキルを身につけず齢を重ねると将来は極めて厳しい」(前出・藤田氏)  このまま手取り減が続けば誰もが“低所得おじさん”になり得る。 <取材・文/週刊SPA!編集部> ― [低所得おじさん]の絶望 ―
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