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夏休みの宿題、コツコツ型と追い込み型、学力が上がりやすいのは?

 夏休みも終了間近。ずっと遊び呆けていた子どもが、やっと課題に手を付け始めたという家庭も多いかもしれない。

(写真はイメージです、以下同)

「休み中の宿題のやり方」と「学力」は関係あるのか?

「夏休みの宿題は計画通りにコツコツ終わらせるタイプだった?ノープランで最後にまとめて終わらせるタイプだった?」  大人になってからもそんなテーマが話題に上がることがある。それぞれの人格や仕事への取り組み方などを伺い知るためのヒントにしやすいからだ。  それでは「学力」と長期休暇の課題の終わらせ方に相関性はあるのだろうか。  複数の公立小学校の教師にヒアリングをしてみたところ、「計画的に早めに宿題を終わらせる子の方が総じて学力は高くなりやすい」という、真っ当というか予想通りの回答が多かった。しかし、よくよく聞いたところ、単純に「成績が上がる」とはまた違うらしい。 「計画的に終わらせる派」の学力が高くなりやすい理由は以下の3つだ。 【1】宿題を計画に沿って終わらせることで人間的な成長が促される  ヒアリングした中で印象的だったのは、「宿題をどう進めていくかも、キャリア教育」という言葉だ。宿題を期日までに提出するというゴールは決まっている。それに向けて一日の量を逆算、更に自分の性格なども加味した上で、計画通りに進めることが成長の機会となる。  確かに、仕事においても同様のことが言える。逆算して、納期までに仕事を終わらせることは基本中の基本。そうしたスケジュール管理能力を身につけるのが、夏休みの宿題の効果のひとつと言えるようだ。 【2】宿題にコツコツ向き合うことで自学の習慣がつく  夏休み中に勉強に向き合わない期間を作ってしまうと、学習する習慣が抜けてしまう。家庭学習は習慣付けが重要で、これは中学でも高校でも変わらない。この習慣をきちんと小学校段階で身につけられた子は結果的に学力を伸ばしやすいのだという。 【3】宿題を早めに終わらせることで、自分の興味のある学習や活動に時間を回せる  宿題という「やらなければいけないこと」を早めに終らせた子どもたちは、自分の興味がある学習や活動に時間を使える。純粋に自学の時間を増やしたり、経験を深める活動に携わったりできるのだ。こうした自主的な学習が結果的に関心に近い教科の学力向上につながる。  以上のように、単純にコツコツやればよいわけではなく、宿題への取り組み方や、終わらせた後の余剰時間の使い方が学力の差となって表れていくということのようだ。  実際、小学校段階の「成績」だけに焦点を当てれば、「後半に追い込んで宿題をした子の方が、学んだ内容が抜けてないからスムーズに授業に入っていける側面もある」という声もあった。
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