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焼酎好きにもウイスキー好きにもオススメの「SLEEPY OWL」

 2020年11月4日、薩摩酒造から本格麦焼酎を樽で熟成させた「SLEEPY OWL」が発売されます。薩摩酒造は、日本で唯一、焼酎蔵元として樽の工房と樽職人、樽貯蔵庫を持っている酒造です。昭和63年から「神の河」を販売しているので、知っている人も多いでしょう。今回は、この「SLEEPY OWL」を紹介します。
SLEEPY OWL

11月4日に発売される「SLEEPY OWL」。参考希望小売価格は6000円(税抜)です

見た目はウイスキーのような焼酎。その秘密は?

 ご存じのとおり、焼酎は日本の蒸留酒です。連続式蒸留器で作るなら、アルコール度数は36度未満、単式蒸留器で作るなら45度以下となっています。2006年以前は、連続式蒸留焼酎は甲類、単式蒸留焼酎は乙類と呼ばれていました。蒸留直後の液体は透明で、通常はタンクで寝かせて酒質を落ち着かせてから出荷させます。  実はこの透明の焼酎をウイスキーと同じ木の樽で熟成すると、味はまろやかに変化し、香りも豊かになります。すでに、焼酎を樽熟成した製品はいくつか出ており、なかなか味わい深く、美味しく楽しめます。 「SLEEPY OWL」は、二条大麦を100%使った本格麦焼酎を12年間樽貯蔵しました。その際に使う樽を自社の樽職人(クーパー)が作っているのも特徴です。アメリカのピッツバークから輸入したホワイトオークを使っています。耐久性や耐水性に優れた樹齢100年超えの木材に12年もの長期間貯蔵するので、木のから出るバニラ香が溶け出します。  お酒を熟成させる樽の内側は炎を当てて焦がすのですが、「SLEEPY OWL」はもっとも強く焦がしています。そのおかげで、お酒が濃い琥珀色に変化するのです。
SLEEPY OWL

樽の内側を強く焦がして、焼酎を熟成させます

SLEEPY OWL

まるでウイスキーのような琥珀色になっています

 樽を貯蔵している倉庫は2棟あり、それぞれ1300㎡と1500㎡という大きなものです。詳細な樽数は非公開ですが、数万樽が貯蔵されているとのことです。  薩摩酒造は一般的なウイスキーが生産される地域よりも温暖な場所で貯蔵するため、蒸発してしまう量が多くなります。倉庫の中でも温度が高いところと低いところがあるので、一定期間で樽の貯蔵位置を入れ替えることで、品質を一定に保っているのです。それでも樽ごとに個性が異なるので、出荷する前に薩摩酒造のブレンダーがバランス良くブレンドしています。
SLEEPY OWL

数万樽が眠る専用の貯蔵庫です

 ちなみに、このお酒は焼酎ではなく、もちろんウイスキーでもなく、リキュールという扱いになっています。これは「酒税法及び酒類行政関係法令等解釈通達」での決めごとが原因です。 「貯蔵後の焼酎等を移出する際にして、当該酒類について日本産業規格に定める吸光光度分析通則に従い、430ナノメートル(nm)及び480ナノメートル(nm)の吸光度をそれぞれ測定し、その着色度がいずれも0.080以下となるもの」  つまり、ウイスキーのように色が付いたものは焼酎と名乗れないのです。筆者としてはちょっと意味のない規定に思えるのですが、国税庁が通達しているので仕方がありません。

「SLEEPY OWL」の味わいは?

 では、さっそくテイスティングしてみます。まずは、ストレートで香りを取ってみます。第一印象は、まさにウイスキーでした。しかし、じっくり集中すると、確かに焼酎を作る際の麹のニュアンスもあります。落ち着いた香りで、豊かな奥行きを感じます。  味わいも12年もののウイスキーに近く、想像以上に美味しいです。そして、その中に元の焼酎の存在も感じます。ロックで飲んでみても、とてもマッチして楽しめました。
SLEEPY OWL

ストレートでもロックでも美味しいです

 実は、「SLEEPY OWL」という名前は「アルコール度数40度のお酒の名前にどうなんだろう?」と感じていました。直訳で「眠たいフクロウ」とのことで、夜行性のフクロウでさえも眠くなってしまうような、癒やしのイメージだそうです。  実際に飲んでみると、芳醇な樽の香りがアロマのように優しく感じられ、確かに癒されます。ぴったりのネーミングでした。  焼酎好きにもウイスキー好きにもオススメです。11月4日に発売されるので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「Wi杯」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
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