デジタル

パソコンが遅いときに試したいカネのかからないWindows10の高速化

ドライブの最適化を適宜実行する

 データをHDDに書き込む際、連続した領域に書き込めないことがある。例えば、ノートの4ページ目にある程度書いたが、8ページ目と10ページ目にも分散して書き込む、ということが起きるのだ。この現象を断片化(フラグメンテーション)と呼び、どこに何を記録したのかは目次のように記録されている。  データを読み出す際は、目次を見て、あちこちから読む動作が必要になるので、連続した状態と比べるとアクセス速度は遅くなる。この状態を解消してあげれば、わずかながら高速化に役立つことがあるのだ。  スタートメニューから「ドライブのデフラグと最適化」を起動し、ドライブの状況を確認してみよう。「最適化が必要です」と表示されているHDDを選択したら「最適化」をクリックすればいい。
Windows10

「最適化が必要です」と表示されているなら最適化しておこう

最後の手段は初期化!でもその前に……

 遅くなった原因を解消する最強の方法は、初期状態に戻すこと。必要なデータをバックアップし、「設定」の「更新とセキュリティ」から「回復」を開き、「このPCを初期状態に戻す」の「開始する」をクリックすればいい。  オプションが表示されたら「個人用ファイルを保持する」を選び、後は画面の指示に従って操作を進めればいい。アプリの再インストールや周辺機器の再セットアップは必要になるが、クリーンな環境になるので元の速度を取り戻せる。
Windows10

「このPCを初期状態に戻す」を選択すれば、元の速度に戻る

 以上が、コストゼロでWindows10を高速化する技となる。遅いPCで作業するのは時間の無駄。時々メンテナンスして、快適に利用できる状態を維持しておこう。
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
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