更新日:2021年01月30日 14:57
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家飲みしたい有名ビール、ドイツ・ベルギー・イギリス産の特徴とオススメ

イギリスのエールは常温で楽しむべし

 エールと言えばイギリスです。上面発酵で作られ、コクのあるビールに仕上がるのが特徴です。ビールはパンと同じ麦から作られるので「飲むパン(液体のパン)」とも言われており、ローマ教皇の指示でキリスト教とともに広がりました。パブが文化として根付いており、エールは常温でゆっくり楽しむのが本場の飲み方。キンキンに冷やしてのどごしを楽しむピルスナーとは違うので要注意です。  代表的なエールと言えば、「ロンドン プライド」。エールですが、スムースでスパイシーな味わいです。ウイッチウッド醸造所の「ホブゴブリン」はチョコレートモルトを使っており、コーヒーの香りが特徴的です。イギリス最古の醸造所でシェパード・ニームが手がける「スピットファイアー」も人気です。  昔のイギリスではビールにホップを入れなかったのですが、防腐作用があるので使われるようになりました。そして、植民地のインドに送るためにホップをたくさん使って作られたのが、IPA(インディアペールエール)です。  2007年、「ブリュードッグ」という醸造所が出した「パンクIPA」は大ブレイクし、今ではイギリスナンバー1のクラフトビール醸造所となりました。様々なフルーツのニュアンスがあり、とても美味しいビールです。絶対に飲んでいただきたい1本です。
パンクIPA

パンクIPA

クラフトビールの火付け役はアメリカだった

 アメリカのビールは日本と同様、下面発酵のラガービールが主流です。きりっと冷やして、ぐびぐびと飲めます。「バドワイザー」「ミラー・ライト」「クアーズ・ライト」などが有名です。ちなみに、「ハイネケン」はオランダのビールです。  とは言え、クラフトビールも大人気です。実は、今の世界で流行っているクラフトビールのトレンドを作ったのはアメリカなのです。この20年間でクラフトビール醸造所が激増し、さまざまなスタイルのビールが造られています。  なかでも目立つのはホップを効かせた華やかな香りと味わいが特徴のアメリカンIPAです。定番の「ストーンIPA」は、柑橘系やトロピカルフレーバーで、ボディはミディアム。苦味を感じさせつつ、絶妙なバランスで味わいはすっきりしています。
ストーンIPA

ストーンIPA

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中国はビールでも大国だった
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お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる

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