お金

パチスロ規制緩和を勝ち取った切り札は行政の天下り受け入れか

パチスロもスペックを緩和

 大手メーカーでさえリストラを進めているパチスロも、パチンコほどではないがスペック面の緩和を進めている。今年に入ってからベースを下げて初当たりを軽くしたという触れ込みの6.1号機基準の新機種が市場へ投入されているが、ホールからは意外に悪くないという評価も聞こえてくるものの、ビッグタイトルでさえ導入台数は伸び悩んでいるのが現実。  いくら初当たりが軽くなったとしても、やはり5.9号機から搭載され新規則機に受け継がれた有利区間(※AT・ART機の出玉が増える部分を最大1500G、もしくは2400枚で打ち切るというもの)、つまり実質的な出玉リミッターがある以上はパチスロ復権はないだろうというのが多くの関係者の見方。有利区間を搭載していないノーマルタイプが、ボーナスの払い出し枚数が約300枚から約250枚に減っても健闘しているのとは対照的に、主力になって欲しいAT・ART機は厳しいままというのが現状だ。

有利区間が3000Gに緩和されるが……

パチスロ規制

メーカー団体が出した規制緩和の方向性

 メーカー側としても有利区間が足かせとなっているのは重々承知ながら、規則で明文化されていないATやARTを行政側に認めさせるための存在として自主的に有利区間を定義した以上、なかなか一気に撤廃はできないという事情もある。それでも緩和の方向へ動き出しているようで、メーカー団体がその方向性を発表した。まず第1段階として5月20日からの新成分について、有利区間を1500Gから3000Gへ緩和。ただし某メーカーの開発担当者によると「出玉面には変化なし」とのこと。  一撃最大2400枚というリミッターは残るが、有利区間のゲーム数が倍増することで「ある程度深いゲーム数にいっても2400枚を出し切れる可能性が高まりますし、ゲーム性は間違いなく向上します」(前出・メーカー開発担当者)と、6.1号機以上に魅力的な機種開発が可能になるはず。
次のページ
天下りで規制緩和!?
1
2
3
勝SPA!
テキスト アフェリエイト
新Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事
おすすめ記事
Cxense媒体横断誘導枠
余白
Pianoアノニマスアンケート