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東大生が「『親ガチャ』という言葉を使い続ける人は不幸になる」と考える理由

「親ガチャ」は周囲との比較から生まれた言葉

親ガチャ「親ガチャ」という言葉は、2つの点で自分にとってマイナスな結果を生み出します。この言葉の1つめの問題点は、「自分のやる気をそぐこと」です。 「親ガチャ」という言葉の本質は、比べることです。自分の生まれや環境について不平や不満をいうときには、必ず他人と自分を比べています。  たとえば、自分の家が貧乏だというときも、「隣の家の○○くんはお金持ちなのに」というように、誰かと自分の境遇を比べることから始まります。  自分の環境しか知らなければ、「自分の家が貧乏だ」ということにすら気づけません。

やる気が出ない、努力しない……の悪循環

 そうして見つけた「自分の環境で相手より劣っている点」に文句を言うのが「親ガチャ」の本質です。自分の劣っている点を強く自覚しなければ、こんなことは言えません。  つまり、言えば言うほど、「家が貧乏」「親が横暴」など自分の境遇で劣っている点に注目してしまうのです。現実から目をそらしたくてやっているのに、自分がどれだけ劣った環境にいるのかを見せつけられてしまいます。  ダメな点だけ見ていても、頑張るための希望は見つけられません。そうなると、当然、やる気なんて出ません。やる気が出なければ、努力もできず、努力しないので、どんどん周りとの差は開きます。  すると、ますます他人がうらやましく見えます。そうして「世界は親ガチャだ! 不公平だ!」と文句を言う人が誕生します。
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「親ガチャ」、もうひとつの危険性
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1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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