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東大生が「『親ガチャ』という言葉を使い続ける人は不幸になる」と考える理由

「自分と相手の差」に執着することの危険性

SNS依存「親ガチャ」2つ目の問題点は「自分の時間を奪うこと」です。  繰り返しになりますが、「親ガチャ」とは誰かを妬むことです。恵まれていない自分と恵まれた誰かを比べて、その人をうらやみ続けることを指します。  そして、いったん誰かを妬み始めたら、無限に妬むことができてしまいます。なぜなら、嫉妬は「自分と相手の差」に執着する行為なので、二人の差がなくならないと終わらないからです。  自分が相手と同じ高みに登れば、もしくは相手が自分と同じところまで落ちてくれば、嫉妬に使う材料がありません。そうなれば、自然と嫉妬は無くなります。

一度、生まれてしまった嫉妬は簡単に断ち切れない

 たとえば、年間に数十億円も稼ぐ、豪邸住まいのIT社長は嫉妬の対象になるかもしれません。ですが、この人が事業に失敗して破産し、家無しの生活になったらどうでしょうか? もはや、この“元”社長に嫉妬する人はいないでしょう。  ですが、そう運よく相手が落ちてくることもありません。差をなくしたいなら、自分が努力して追いつく方が現実的です。  とはいえ、「親ガチャ」1つ目の問題点で解説したとおり、この言葉を言えば言うほど、やる気はどんどんなくなります。簡単に努力ができない状態になってしまうのです。  努力してもいない人が、嫉妬するほど高みにいる相手と同じところまで登れるわけがありません。つまり、何かに嫉妬している限り、一生嫉妬は終わらないのです。  終わらないからこそ、いくら時間を費やしても、嫉妬の炎は消えません。  もちろん、妬みなんて、いくらやろうが時間の無駄です。嫉妬に狂う前に、まずはやるべき努力をこなすべきでしょう。
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「嫉妬の連鎖」から距離を置く方法
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