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新車のメルセデスを買うならEVを待ったほうがいい理由

新型Cクラスは全モデル電動化?

オートクラブ

地球環境保全のために電動化したとはいえ、燃費がイマイチのハイブリッドカーに700万円出すのは勇気がいりますね。あ、そもそもケチな庶民はメルセデスのターゲットじゃないのか……

 プレスリリースを読むと、「新型Cクラスは、全モデル電動化を果たしました」と誇らしげに書かれている。さすがメルセデス。9年後と言わず、善は急げともうやっちまったのか!  でも、よく読んだら、「ISGとプラグインハイブリッドによって」とある。今回の電動化は、ハイブリッド化のことだったんだね!  プラグインハイブリッド(Cクラスは来年導入予定)は、トヨタのプリウスやRAV4にもあるので有名だが、ISGというのは何か。それは、「インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター」の略。つまり、スズキの軽の「エネチャージ」と同じ、マイルドハイブリッドなのだ。もちろんエネチャージに比べると、モーターのパワーはずっとデカい。最大20馬力を発生するというから、スズキの軽の約10倍だ。うーん、さすがメルセデス。

ガソリンエンジンにも改良

 ガソリンエンジンにも改良が加えられている。排気量は1.5リッターながら、高性能なターボの採用によって、最高出力は204馬力にアップ。スズキの軽ターボは64馬力なので、その3倍以上である。  燃費はどうか。なにしろ全モデル電動化したと胸を張るくらいだから、さぞかし優れているのだろう、と思ったらそうでもない。カタログ燃費(WLTCモード)はリッター14.5㎞。スズキ・スペーシアのリッター22.2㎞にかなり負けている。
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乗り心地は…
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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