カーライフ

新車のメルセデスを買うならEVを待ったほうがいい理由

一番お安いモデルで654万円

オートクラブ

試乗車はメルセデス・ベンツC200アバンギャルド。1.5リッターターボ+モーターで駆動(エンジン最高出力204馬力、モーター最高出力20馬力)。中央の11.9インチモニターに映るナビなどの使い勝手はよかったです

 その割に(?)値段はお高い。一番お安いC200アバンギャルドでも654万円。先代Cクラスは400万円台から買えたのに……。これじゃガソリン代で取り返すのに、何万年もかかりそうだ。  いやいや、メルセデスの真髄はその乗り味にある。乗れば「さすがメルセデス!」と膝を打つ仕上がりなのだろう。メルセデスは2030年までにEV専業になる超先進企業。EV化でモタモタしている国産勢など相手にしないだろう。

加速も乗り心地も…

 あれ?  加速も乗り心地も、あんまり良くないなあ……。エンジンはかなりガサガサしてるし、サスペンションは結構ドスンドスンする。「さすがメルセデス!」と思える部分があまりない。  実燃費も今ひとつで、箱根周辺の一般道や高速道路を普通に走ってリッター約10㎞。スペーシアならこの2倍走るだろう。天下のメルセデスと軽自動車と比較するのは失礼かもしれないが、同じマイルドハイブリッド同士なので、つい比べてしまいました。  ちなみに、Cクラスの直接ライバルに当たるレクサスIS300h(フルハイブリッド)のカタログ燃費はリッター18.0㎞。もちろんトヨタの勝利であります。
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値段がヤケに高いのも…
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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