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東大生が衝撃を受けた「知的好奇心が強烈に刺激される小説」ベスト3

○『モモ』

ミヒャエル・エンデ著(岩波書店)
『モモ』

『モモ』

 まずご紹介するのは、児童文学の傑作である『モモ』。  作者は、先ほどご紹介した僕の大好きな本である『はてしない物語』と同じミヒャエル・エンデ。わりと分厚い本ではありますが、エンデ氏の優しい語り口のおかげでそこまで読みにくくもないはずです。  この物語で一番注目したいポイントは、物語のメインテーマになっている「時間」。「時間」とは誰しもが知っているものではありますが、「時間ってどんなもの?」と聞かれると説明は難しい、抽象的極まりない存在でもあります。

「君たちはどう生きるか」が問われる

 エンデ氏はこの物語の中で「時間」を盗み出す泥棒たちと、彼らの策略に引っかかってどんどん幸せを失っていく町の住民たちを通して、「時間ってなんだろう?」「幸せってなんだろう?」ということを我々に問いかけています。  生き方を問う名著としては『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎著)が有名ですが、僕は、この『モモ』こそが現代の子どもたちに向けられた「君たちはどう生きるか」というメッセージなのではないかと考えています。  大人になるまでに一度は触れておくべき、文学の傑作です。
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歴史小説らしからぬ歴史小説
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