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東大生が衝撃を受けた「知的好奇心が強烈に刺激される小説」ベスト3

○『盗賊会社』

星新一著(新潮社)
『盗賊会社』

『盗賊会社』

「ショートショート」という小説の形式をご存じでしょうか。1920年代にアメリカで生まれた手法で、「ショート(短い)」の名に違わず、長くても5ページ程度の大変短い小説であることが特徴です。  星新一はショートショートの名手であり、その生涯で1001編もの作品を発表した、「ショートショートの神様」と呼ばれる稀代の天才作家です。  彼のショートショートの特徴は、何と言っても「短いのに練りこまれた設定」と「意外性のある結末」でしょう。1001編もある作品の、どれをとってもまったく異なるオチがついており、どれもこれも予想を裏切るような展開が待っています。  特にSFを書かせたら彼の右に出るものはいないでしょう。「何を食べたら、こんな設定を思いつくんだろう」と不思議に思えるような世界が次から次へと湧いてきます。

皮肉もワクワクも混在した独特の読後感

「こんな未来が、いつかやってくるのかもしれない」というワクワクや、「こうなってしまうのか」という皮肉にも似た驚きは、きっと彼の作品特有の読後感でしょう。  本当は「星新一の作品群すべてがオススメ!」としたかったのですが、ほかの作品は1冊に絞った紹介をしていますし、ここはあえてベストを選ぼうと思ったのです。そこで、僕が初めて星新一に触れた本である新潮社版の『盗賊会社』をセレクトしました。これ以外の作品だと、『おーいでてこーい』などもオススメです。  現在では新潮社以外にも、理論社などさまざまな会社から文庫化されています。不朽の名作の名に恥じず、いまなお老若男女問わずさまざまな世代から愛される「間違いない1冊」です。  タイトルを見て「ん?」となった作品があったら、ぜひ一度読んでみてください!
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「考えるクセ」を習慣づけるためには?
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