この手の話をすると、100%「努力vs才能」という論争が巻き起こります。しかし、確かに「才能」というファクターはあるでしょうが、だからといってすべてを「才能」の一言で片づけてしまっては、さすがに芸がなさすぎます。 　それでは理解できないことをすべて「魔法」で片づけていた時代の人々と変わりがありません。 　わからないことをすべて「魔法(=才能)」の一言で片づけるのではなく、一つずつわかることから地道に解明していく姿勢も必要なのではないかと思います。これから前を向いて進んでいくすべての人にオススメできる一冊です。 「計画を立てて実行する」……言葉で言えば簡単ですが、本当に難しいことです。しかし、表面的なやさしさに騙され、安易に手を出し、多くの人が沈んでいく魔のメソッドでもあります。 　ここで紹介した2つの本ですが、著者が明かす方法論には、ひとつの共通項があります。それは、「自分を信用しすぎないこと」。 　僕も常々思いますが、この世で一番信用できない人物は、きっと自分自身です。 「無駄遣いをしないようにしよう」という自分の甘い心を信用しなかったり、「自分ならできる」という希望的観測を信用しなかったり、言われれば当たり前で簡単なことかもしれませんが、これに気づき、さらに実行するのはとても難しい。 　2022年始まったばかりの今だからこそ、新しい自分に生まれ変わった気持ちで、心機一転、厳しく自分を律するための方法を学んでみるのはいかがでしょうか？1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。（Twitterアカウント:@Temma_Fusegawa）