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日本のサカナが「もう売れない」理由。イメージ低下で“北海道産ウニ”までも安売り対象に

闇価格が10倍に高騰…『もう焼き肉屋に変えようか』

日本のサカナ[中国輸出できない]の衝撃 こうしたなか、闇で流通する日本産水産物にも異変が。深圳市で水産物の仕入れに携わる日本人が言う。 「日本産の生の魚介類を香港やマカオ経由でハンドキャリーし、深圳市内に1日で届ける闇ルートが昔からあった。相場は正規ルートの3~4倍でしたが、全量検査開始後はそれが一気に10倍に跳ね上がった。  例えば大間産マグロの今の闇価格は200gで約3万円、それを店では倍で出しています。それでも食べたいという中国人がいるんですよ」  日本産水産物の調達難は、売り上げに直結する。北京市の寿司店「鮨玄海」オーナーの高山貴次氏はこう述べる。 「日本産のネタは単価が高いため利幅も大きい。それらが欠品するのはかなり頭の痛い問題です。『もう焼き肉屋に変えようか』なんて冗談めかして言う同業者もいます」

クオリティが上がっている「中国産の代替品」

日本のサカナ[中国輸出できない]の衝撃 こうした状況のなか、存在感を増しているのが中国産の代替品だという。 「中国の養殖技術はここ数年で格段の進歩を遂げていて、ウニやカキは大連産の養殖ものが生食に耐えるレベルになってきています。  仕入れ値は日本産の3分の1以下。この機に中国産に切り替えるという動きもある」(高山氏)  同様の話は、前出のNさんからも聞こえてきた。 「全量検査になって以降、『さぞかし仕入れにお困りでしょう』と営業をかけてくる中国の水産卸が増えました。  業者がサンプルで置いていった、中国・東北地方の養殖ヒラメと福建省の天然生イカを食べて驚いた。  十分、刺し身に使えるクオリティで値段も日本産の3分の1。正直、今後は中国産でいいかなと思いました」
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北海道産ウニが安売り…日本国内への影響は
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回転寿司からサカナが消える日

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