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友達、彼女がいない人は早死にしやすい

長寿大国とは言われているものの、“早死に”というキーワードには、関心が高い日本。実際、生活習慣の変化などにより、その順位は将来、覆されるのではと懸念される声もある。そこで、未来の我々に警鐘を鳴らすべく、短命な人に共通するランキングを出した。当てはまる人は気をつけるべし! ◆友達や彼女がいない人は寿命が縮む!
石川善樹氏

石川善樹氏

「人の寿命はその人の性格や行動傾向によって大きく左右される」。そんな恐ろしい事実を語るのは、「人と寿命の関係」をテーマに、国内外の科学論文を研究している医学博士の石川善樹氏。いったいどんな性格の持ち主だと、寿命が短くなってしまうのだろうか。 「まずは『他者との繋がりがない人』。20世紀の終わりぐらいから研究されてきたのですが、『友達がいない』『家族がいない』『結婚していない』など他人との交流がない一人ぼっちの人は、寿命が短いという研究結果が明らかに。ちなみに、その健康被害は、相当に大きいようです」  特にサラリーマンは一度就職すると仕事漬けになってしまうため、社内以外の交流がなく、定年後に孤独になるケースも多い。外部に繋がりがない人は、いますぐに趣味サークルにでも入っておきたい。 早死に,性格「続いては、『笑顔が少ない人』。アメリカの研究者がプロ野球に入った選手230人の寿命を追跡調査したところ、入団時の写真で自然な笑顔で写っていた人の平均寿命は79.9歳。笑顔なしの人は72.9歳と、7歳も差があることが発覚。ちなみに、作り笑いの場合は平均74.9歳と2年寿命が延びているので、まずは作り笑いでもいいから、心がけては」  そして、意外にも「ポジティブすぎる人」も早死にしやすい傾向。 「約90年前から10歳前後の子供たち1600人を対象に彼らの生涯を追い続けるという調査の結果、 『ポジティブすぎる人は短命』という事実になってます。なぜならポジティブな人は、目の前のリスクを過小評価してしまうので、体調管理ができなかったり事故に遭いやすいのです」  無論、ネガティブすぎるのもよくないそうで、ポジティブとネガティブの比率が3対1ぐらいだと適切だと言われているんだとか。 「また、いま注目されているのが、低学歴な人は高学歴な人に比べて寿命が短いという研究。これは低学歴な人ほど社会的地位や収入が低く、他人と比較して、ストレスをためやすいため。世界的にも高学歴と低学歴の人の間には寿命格差が拡大しつつあり、問題視されています。そのほか、周りの友人が太ると寿命が縮まるという研究もあります。これは、友達が太ったのを見ると、『自分もちょっとくらい太ってもいいか』という心理的なバイアスが働くから。肥満は感染するんですよ」  知らぬうちにとっていた行動が、実は自分の首を絞めていたとは。上記に当てはまる人はいまからでも遅くない。ぜひ、改善を。 ⇒【ランキング】早死にしやすい性格
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短命【石川善樹氏】 医学博士。キャンサースキャン・イノベーションディレクター。東京大学卒業後、ハーバード大学大学院で公衆衛生学を学ぶ。社会を健康にするための各種プロジェクトに従事 ― 短命には共通点があった![早死にする人]ランキング【1】 ―
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