心疾患で40代の突然死…心臓に負担をかける生活習慣とは?
40代の死因1位は自殺、2位はがん、そして3位が心疾患だ。
「何度か狭心症の発作を起こし、最後の発作で亡くなった上司。42歳で部長に昇格したばかりで、付き合いも断らず、睡眠時間を削って仕事に心血を注いでいました」(35歳・部下)
「フルマラソンにハマった肥満体型の45歳の友人。記録を伸ばそうと頑張りすぎた結果、練習中に心筋梗塞で死亡」(40歳・友人)
との報告もあるように、無理が効かない年齢、それだけ突然死のリスクも上がる。
30~40代の心疾患患者を多数診てきた東邦大学医療センター大森病院・池田隆徳医師によると、こうした事例は珍しくないそう。
「心疾患による突然死は、年々若年層の割合が増えています。共通点は、生活リズムがかなり崩れていたこと。不摂生な生活やストレスは自律神経を乱し、心臓関連死に直結する不整脈を起こしやすいんです」
【心臓に負担をかける生活習慣】
●働きすぎである
●休日は外に出ない
●マラソンを始めてみた
●急に体重が増えた
●足や手が冷える
●心電図をとったことがない
●ストレスがたまりやすい
特に上記の生活習慣がある人は改めたい。
「過労は自律神経を乱し、不整脈に絡んできます。休日は日光を浴びない習慣も自律神経をアンバランスにします。冷え症も自律神経が乱れている可能性が高いので注意。また、何かリスクのある人では競技用マラソンは心臓に負担をかけるので、オススメしません」
リスクのある人とはいったい?
「高血圧、糖尿病、脂質異常症を持っている人や、ストレスフルな人、不規則な生活の人ほど、『突然の変化』で不整脈が起こりやすいです」
以上の病気は、生活の改善で予防はできるが、一方では、原因不明の病も存在するので知っておきたい。遺伝子性の「ブルガダ症候群」という病気は、「致死性の高い不整脈である『心室細動』を起こして突然死する病気で、30代40代の男性に多い。これは遺伝性なので生活習慣に起因せず、予兆となる症状もない。ただ、心電図で兆しが見えることも多いので、30代以降は検査を受けてほしい」
2/17発売の週刊SPA!では「40代で突然死の共通点」という特集を組んでいる。働き盛りをこのような悲劇で無にしないようにもぜひご一読を願いたい。 <取材・文/週刊SPA!編集部 撮影/渡辺秀之>
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