【ブラック企業の手口】就業規則とは別の“契約事項”で縛る
「社員は消耗品だ」
IT系企業を営む弓田洋介氏(仮名・49歳)は、開口一番にこう語る。
起業から10年あまり。社員数は5人に満たない。いわゆる創業時メンバーは経営者である弓田氏本人を除いて誰もいない。
「ぶっちゃけ、俺は会社を発展させようなんて思ってへんよ。俺が経営者であり続けれれば、それでええんや」(弓田氏)
理想の社員像は“使い倒せる人間”と豪語する弓田氏の言葉通り、社員は2~3年で、皆自発的に辞めていく。
「俺は社員やなんて思うてないよ。ビジネス・パートナーや。正社員ちゅう雇用形態で雇い入れてるさかい、あんまり長う、うちにおられると給料上げたり何やかやとカネがかさむからな」
ブラック企業経営者の多くは、「社員の生活を背負うのが経営者。だから社員の時間はすべて経営者の時間」と考えている。弓田氏も例外ではない。そのため、弓田氏の会社では、社員が手の空いた時間にタバコ吸って雑誌を拡げることも許さない。ましてや求人誌を拡げるなど、もってのほかだ。
「その時間も俺がカネ払ってる時間やからな。そんなんされたらムカつくやないけ。俺が払ったカネの分、目一杯働いてもらう」
日頃からピリピリした空気感を演出し、社員の社畜化を図る。なぜこのような無法がまかりとおるのかといえば、入社と同時に労働基準法で定められた就業規則とは別の“契約事項”を社員にみせ、ハンコを押させて縛るのだという。決して経営者に歯向かえない組織作りに余念がないのだ。
「遅刻・早退は届出があってもそう簡単に認めへんとか。休暇なんてまず認めん。そんなん、うち辞めてからいつでも取れるやろ」
ブラック企業経営者が駆使する数々の“悪魔のノウハウ”。この3月に上梓された「ブラック企業経営者の本音」(扶桑社)には、これまであまり語られることのなかった経営者サイドの手の内が詳らかに明かされている。
就職、転職活動をしている人、今、ブラック企業に悩んでいる人、これから起業しようとする人、すべてにお勧めの1冊だ。是非、手に取って欲しい。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
|
|
『ブラック企業経営者の本音』 経営者サイドが明かした怖すぎる本音!
|
【関連キーワードから記事を探す】
テレワークで露呈した“貢献度の低い社員たち”。大量リストラの未来が…
必死に正社員になった介護職40代、外国人労働者から職を奪われクビに…
経費のポイント還元が横領に? リストラされた40代女性の不運
テレビ業界で“一発アウト”になった人たち。不倫が発覚も「上司は無事で、私は刺された」
50代で強烈な“肩たたき”に…思い切って海外転職してみた結果は?
アメリカ出身の女性が日本でセクシー女優になったワケ。大学生のとき来日、はじめて就職したのはブラック企業で…
“日給1万円のバイト先”で見た地獄絵図「朝7時にレモンサワーを飲んでいた」「屋根の上での作業中に飲酒を強要され…」
先輩女性が枕営業を勧める一面も…“生保レディ”が見た闇を赤裸々告白。「月収9000円」だった同僚も
「ワシがルールだ!」アパートに住む70代迷惑老人に“20代の女性大家”が言い放った「会心の一言」
「ウチの会社、法を犯してます」ブラック企業でも倒産しないカラクリをプロが明かす
なぜ人はブラック企業に洗脳されるのか?
現役東大生が分析した「ブラック企業の見破り方」
たかの友梨・現役女性社員が証言「会社が炎上すると合コンでもネタにされ、安く見られます…」
IT業界の激務残酷物語「発見されなければ死んでいた」
【ブラック企業の手口】就業規則とは別の“契約事項”で縛る
炎上したスープストックが「間違っていなかった理由」。企業が“平謝り”する時代は終焉か
人手不足で「引っ越し業界」のモラルが低下!? 女性客にちょっかい、盗難騒動も業者は知らん顔…
「残業代なんか払わなくていい」モラルなきブラック社労士たち
親切が仇になるいい例!? インターンの学生に名刺入力をさせたら辞めて炎上【ひろゆきのネット炎上観察記】
アリさんマークの引越社副社長が批判に反論「すべては従業員を守るためにやったこと」
望月衣塑子記者が“同調や忖度をしない”姿勢を貫くワケ。過去には社内での反発や、脅迫状が会社に届いたことも
ゴールデンの人気ドラマも手がけた40代脚本家の悲鳴「ギャラは一本8万円、局の若手社員より地位は下」
「同僚は肋骨が折れていたのに労災扱いにならず…」48歳介護職の苦しみ。部長クラスなのに年収は350万円
“逮捕歴あり”の部下まで押しつけられ…45歳公務員の「悲惨な現実」。すぐ辞める若手の尻拭いをする毎日、残業は月60時間
「線路に飛び込むなよ、後処理が面倒だから」上司の発言に壊れた心。3年休みなしの激務にも限界で…49歳男性が選んだ道
この記者は、他にもこんな記事を書いています





