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著作権侵害サイトの強制遮断で、天下り先ができまくる可能性も!?

― ひろゆきのネット炎上観察記 ― 【著作権侵害サイトは強制遮断? 政府の姿勢に言論弾圧の声が】 政府が著作権侵害サイトへの接続を強制的に遮断できる仕組みの導入を検討することが報じられた。これにより、日本国内の法律が適用できず取り締まりが難しい海外サーバーを利用した著作権侵害サイトへの対応が可能となる。しかし、ネット上では、「情報統制したいのか?」など、権力による情報統制や言論弾圧への発展を危惧する声があがっている
著作権侵害サイトの強制遮断で、天下り先ができまくる可能性も

写真は「日経新聞電子版」より

◆著作権侵害サイトの強制遮断で、天下り先ができまくる可能性も  海外の著作権侵害サイトを強制的に遮断する仕組みを導入するってなことを政府が真面目に検討するってことで話題になっているようです。  んじゃ、具体的にどうするかというと、すべての通信がどのサイトに繋いでいるのか?をチェックして、特定のサイトだった場合は通信を遮断するという仕組みをつくる必要があるのですね。ってことで、技術的にはそんなに難しいわけではなくて、中国でも導入されていたりします。ところが、プロバイダーや携帯電話会社は、電気通信事業者なので電気通信事業法の第四条「電気通信事業者の取扱中に係る通信の秘密は、侵してはならない」、第四十一条「通信の秘密が侵されないようにすること」という法で運営されているので、法律の改正が必要です。でも、国会で法案改正すればなんとかなります。  もう一個の大きなハードルとして、憲法第二十一条の二「検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない」があるので、憲法改正も必要なのですが、最近の自民党は、憲法学者が「違憲だ」と言っていても気にせずに法律を作ったりするので、「違憲なんだけど合法」という謎の状態にするのかもしれないですよね。  ちなみに法改正をしなくても申込制なら実現は容易で、キッズフィルターみたいに利用者が著作権違反のサイトをブロックする申し込みをしちゃう方式にして、通信会社は契約書の隅っこにすごい小さい文字で契約文を書いておいて、知らぬまに承諾してしまう流れにする運用の仕方ですね。いまどきの携帯利用者は「通信の最適化サービス」というサービスがあることを知らずに申し込んでいる人が大半だったりするので、それと同じ方式ですね。。。 著作権侵害サイトの強制遮断で、天下り先ができまくる可能性も ってことで実現可能っぽいので、まずは著作権侵害とか文句を言わなそうなところから始めて、いずれは情報統制や言論弾圧を危惧する流れになるんですかね。。。でも、日本人は最初は文句を言うけどすぐに慣れるので、数年後は気にしなくなっているんでないかと。まぁ、違法サイトを決める団体が利権団体になって、天下り先になる気もしますけどね。。。 ※1.中国でも導入 中国では情報統制のため「金盾」や「グレート・ファイアウォール」と呼ばれるインターネットの検閲システムが導入され、「フェイスブック」や「Gメール」のアプリや、問題となりそうな情報サイトへのアクセスなどができないようになっている ※2.キッズフィルター あらかじめ安全であると承認されているサイトのみに接続を可能にしたり、危険であると認定されたサイトへの接続をできなくさせるフィルタリングサービスのこと。契約者の同意がなければ、適用することができない ※3.通信の最適化サービス 携帯キャリアがより多くのユーザーの通信に対応できるよう、通信量節約を目的としてパケット通信時に非可逆圧縮をかけるサービスのこと。ユーザーは知らぬ間に契約していることが多く、実は写真の画像が劣化していたり、データが変わって謎のエラーが発生することで発覚する 【西村博之】 38歳。元(?)ニコニコの運営・管理人。元2ちゃんねるの管理人で、新2ちゃんねる『2ch.sc』の運営・管理人。 撮影/根田拓也 ※「ひろゆきのネット炎上観察記」は週刊SPA!にて好評連載中
西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。『僕が親ならこう育てるね』という初の子育て論本が発売。著者印税は児童養護施設へのパソコン寄贈に充てられる

ざんねんなインターネット

日本をダメにした「ネット炎上」10年史


僕が親ならこう育てるね

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