カーライフ

ダム界の富士山「黒部ダム」の魅力。波動砲のような大放水にカーマニアも絶句…

 男のドライブ旅は男っぽくなければならない。目的地は、お城とダム! 城跡は長年巡っていたが、ダム巡りは近年のブームに乗って始めたばかりである。ダムのような巨大建造物は男のロマンだ。ダムを巡れば、ハードボイルドな男になれるような気がする。  週刊SPA!クルマ担当Kも、ここ数年ダム巡りに目覚め、仕事の合間を見ては熱心に巡っているが、彼には大きな弱みがあった。それは、「黒部ダムに行ったことがない」ということだった。
黒部ダム

黒部ダムマップ(黒部ダムオフィシャルサイトより)

 日本を代表するダムと言えば黒部ダム。他のダムは知らなくても、黒部ダムだけはみんな知っている。「日本のダムと言えば黒部!」というくらいの代名詞だ。その黒部ダムに行ったことがなければ、ダムを語る資格はない。運転免許のないカーマニアみたいなものか。  そんななか、折よく長野県の白馬で試乗会が開催された。黒部ダムはその手前の大町市からアクセスできる。私は過去3回も行ってるが、担当Kのために黒部ダムへの立ち寄りを提案し、朝3時に東京を出発することになった。
アルファロメオジュリア

アルファロメオで黒部ダムへGO!

東京から意外に近い!? 黒部ダムまで約4時間!

 中央道を一路松本方面へ向かい、安曇野ICで降りて約1時間。扇沢易に到着した。ここにクルマを止めて電気バスでトンネルを抜ければ、そこはもう黒部ダムだ。
扇沢駅

東京から約3時間30分で扇沢駅に到着。ここから関電トンネル電気バスに乗車する。往復大人2610円

「黒部ダムってこんなに近かったんですか! これなら日帰りでも十分行けますね~」(担当K)
アルファロメオジュリア

黒いアルファロメオ・ジュリアヴェローチェで黒部ダムを訪れました

 映画『黒部の太陽』のなかで石原裕次郎らが掘った関電トンネル(全長5.4km)のおかげである。建設用資材もここから搬入した。このトンネルが北アルプスをブチ抜いているおかげで、大町側から黒部ダムへは実に近い。  この関電トンネルは、一昨年までトロリーバスが運行されていたが、昨年から充電式の電気バスに入れ替わった。つっても電気で動くことに変わりはなく、乗り味はまったく同じ。電気バスの見どころと言えば、扇沢駅で充電用の小さなパンタグラフを上げることくらい。乗り物好きとしては、パンタグラフを上げっぱなしで走るトロリーバスのほうがレトロでうれしかった。
関電トロリーバス

一昨年まで走っていた関電トロリーバス

関電トンネル電気バス

現在運航している関電トンネル電気バス

 電気バスに乗って数分。そこから階段を200段ほど上がれば、眼下には日本最大級の黒部ダムがドカーンと見える。すげえっ!
黒部ダム

220段の階段を上ると、上から黒部ダムを眺めることができます

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昭和の年季の入ったダムは最新ダムよりカッコいい!
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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