更新日:2021年01月27日 21:25
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「無駄な努力」を徹底的に避ける東大生たち。秀才たちの習慣を解説

 現役東大生の布施川天馬と申します。学生生活の傍ら、ライターとして受験に関する情報発信などをしています。

「努力は報われる」は本当なのか?

「努力は報われる」という言葉がありますよね。僕はこの言葉について、「努力すればその成果は自分に返ってくる」というのはその通りであると考えています。  しかし、「いいや、そうじゃない。努力は報われないんだ!」と考えられる方も多いでしょう。これもやはり正しいと思います。この世には報われない努力もありますし、無駄な努力もあるのです。 東大 それでは「報われない努力」と「報われる努力」の違いはいったい何なのでしょうか? 前回の記事「カネさえかければ、東大に入れるのか?」にも協力してくれた『東大式目標達成思考』の著者で東大2年の相生昌悟くんは、著書のなかで「努力は報われるという言葉を鵜呑みにし、ただがむしゃらに努力を続けるのは危険」であると伝えていました。  そこで、今回は「東大生が絶対にやらない無駄な努力」から、どうすれば私たちの努力が報われるようになるのかを考えていきたいと思います。

無駄な努力1「調べてわかることを考える」

 まず一つ目は「調べてわかることを考えてしまう」ということです。大前提として、もちろん考えること自体は素晴らしいことなのですが、しかし、「度」があります。調べればすぐにわかることなら、なるべく「ラクして結果に辿り着く努力」に力を注ぐべきです。  たとえば、「エクセルのシートの消し方がわからない!」とか「ワードの図の入れ方がわからない!」のような日常の「わからない」に直面することって意外と少なくないと思います。そんなときに「これってどうやればいいんだろう?」って考え込んだりしていませんか? これはダメな努力の典型です。  これがどれだけ頓珍漢な努力なのかというと「東京駅から千葉駅まで行こう」としたときにさまざまな行き方があると思いますが、どの行き方で行こうかと考え込んだりはしないと思います。  きっと乗り換え案内検索で最適な電車の乗り継ぎを調べるとか、駅員さんに聞くとかするでしょう。まさかイチから全部電車の経路を辿って自力でルートを開拓しようとする人はいないですよね。

たいていの問題はネット上に答えがある

 エクセルやワードの使い方の例はこれと完全に同じことです。元から便利な機能があるのに、あえてその利便性の高い道を無視して自分で獣道を切り開くなんて、そんな疲れるわりには得るものが少ない努力をしても意味がありません。  現代ではたいていの問題には解決方法があります。そして、多くの解決方法はネット上に転がっています。もちろん眉唾物の情報も多くあるとはいえ、そんな便利かつ速やかにアクセスできる情報を放っておいて、自力でもがくのはスマートではありませんね。まずは調べてから考えるようにしましょう。
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「自力でやる」は実は非効率
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1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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