元「渋谷と呼ばれた男」が、渋谷の終焉を感じた瞬間
5/27発売の週刊SPA!「渋谷の“マイルドヤンキー化”が止まらない」では、「地元を離れない」ことが特色のマイルドヤンキー層の「地元」とほとんど変わらないテナントばかりになっている渋谷の現状をリポート。この変化はいかにしておきたのか? そして何を意味するのかを探っている。 <取材・文/週刊SPA!編集部>
【ピロム氏】
’78年埼玉県八潮市生まれ。壮絶半生を綴った『渋谷と呼ばれた男』を鉄人社から上梓。愛称の由来は、本名の「ひろむ」から。
いま、渋谷の街が大きく変わっている。かつてHMVがあった跡地にはアメリカのファストファッションチェーンが入り、Cisco Recordsを筆頭とするアナログレコードを販売していた店の多くが消滅。センター街は「バスケットボールストリート」に名前を変え、クラブの数も激減している。
渋谷のギャルカルチャーを拡大再生産した悪ノリ雑誌『egg』。同誌で「スーパー高校生」としてデビューしたギャル男の第一人者・ピロム氏に、デビュー当時の思い出を聞いた。
「『進め!電波少年』で松村邦洋さんがチーマーに特攻して、センター街のマクドナルドの奥でボコられるのを見て、『チーマー、マジかっけえ』と思ったのが、渋谷との縁。ずっと渋谷に憧れていました」
ピロム氏の渋谷デビューは’95年、17歳の時。憧れのストリートレジェンドたちのもとでオトコ磨きに励んでいたという。
「カッコイイ男たちから、ファッション、生き方、遊び方を学べる街。それが渋谷だったんです」
そんな彼が半生を捧げた渋谷の今は、彼の目にどう映るのだろうか。
「センター街がバスケットボールストリートに改名されたのもどうかと思いますが、一番の衝撃は、洋服の青山ができたこと。あれを見たときに、『あ、渋谷はもう終わったな』と思ってしまいました」
ファストファッション化した渋谷は、もうギャルなどの若者を受け入れられるパワーがないのかもしれない。
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『渋谷と呼ばれた男』 17年間に渡り“渋谷カルチャー”を牽引してきた、カリスマ読者モデルの壮絶半生 |
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